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真面目で良い人ほど多い「抱えこみグセ」…“ネガティブな心”を手放す4つの方法

山口まみ(ポジティブ心理学博士)

2021年07月08日 公開 2022年06月20日 更新

悩みやトラブルを一人で抱えこんでしまう、誰かに頼りたくてもその術がわからない…。そんな自分を苦しめる「抱えこみグセ」の正体を探って、新しい自分に生まれ変わりましょう。ポジティブ心理学博士の山口まみさんが、頭の中のネガティブな思いを手放す4つのステップを紹介します。

※本稿は、『PHPスペシャル』2021年4月号より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

ネガティブな気持ちを手放せない人へ

悩み、ストレス、心のモヤモヤは誰にでもついて回るものです。たとえば、友人からの何気ない一言が気になって、悶々と考えてしまう。

仕事がなかなか思う通りに進まず、「自分はこの仕事に向いてないのでは?」というネガティブな思いにとらわれてしまう。頼まれごとにNOと言えず、時間的に余裕がなくなってモヤモヤとした気持ちを抱えている……。

いずれにしても共通するのは、自分の中に抱えているネガティブな気持ちを手放せないでいることです。心と体は密接につながっているので、あなたが心の中で繰り返しているネガティブな気持ちは、体にストレス反応として現れます。

そして、そのストレス反応が長期に及ぶと、心身や脳の働きにも悪影響を及ぼしていきます。つまり、慢性的な気分の沈みや体の不調は、「何かを変える必要がありますよ」という、あなたへのシグナルなのです。

しかし、仕事、家庭、子育てなどに日々追われている私たちにとって、ストレスをすべてなくしてしまうということは不可能です。また、ある程度のストレスは、私たちの体のエネルギーを高め、脳の働きを活性化して、望ましい成果を出す助けにもなります。

あなたが自己のベストを発揮して幸せな人生を生きていくためには、慢性的なストレスをできるだけ減らす、意識的な努力を日々行なってみてください。

 

"抱えこむ人"のパターンとは?

一般的に「抱えこむ人」の特徴は、二つに分かれます。一つ目のパターンは、自立心が旺盛で、完璧主義。人を頼らず何事も一人できっちりとやり遂げようとするタイプです。

もう一つのパターンは、心が細やかで心配性、自分より人のことを優先する傾向が強く、クヨクヨと考えこんでしまうタイプです。

この二つのタイプには、もちろん長所と短所があります。前者は仕事をバリバリこなす人として職場では信頼を集めるでしょうし、後者は悩みや困りごとに親身になってくれる優しい人としてまわりから慕われるでしょう。

しかしながら、問題が一つあります。それは、両者ともセルフケアが後回しになってしまうことです。つまり、知らず知らずのうちに、さまざまなことを抱えこみすぎてしまうのです。

私たちは誰しも、自分の許容量を超えた何かを抱えこんでしまうと、心と体に無理を強いることになり、いずれは燃え尽きてしまいます。

そんな「抱えこみグセ」を直し、燃え尽きを未然に防ぐためには、価値観の見直しを図るとともに、自分の思考パターンと気持ちの切り替え方を学ぶのが効果的です。次項からは具体的な方法をご紹介します。

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ネガティブな思いを手放す4つのSTEP

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