仕事も趣味もやる気が出ない...「無気力」が改善する3つの条件
2026年01月27日 公開
まんが:Jam
「やる気がでない」「何もする気になれない」など、無気力状態になってしまった時、趣味も仕事もモチベーションを上げることは、なかなか難しいもの。
作家で写真家の有川真由美氏は「始めてみたらその気になるもの。考え方を変えて目的や目標を再設定したり...とりあえず行動することが大切」と話します。
心の張りを取り戻し、日々の生活の中に「好き」「活力」を増やすテクニックを紹介します。
※本記事は、有川真由美著『まんがでわかる 感情の整理ができる人は、うまくいく』(PHP文庫)の一部を抜粋、編集したものです。
まずは、行動を起こすこと
感情のなかでも整理しにくいのが無気力です。無気力は、意欲を失ってエネルギーが出てこない状態のこと。つまり、"心の張り"がなくなった状態なのです。
仕事の意味が見出せなかったり、感情が「嫌だ。やりたくない」と訴えていたり。「やらなきゃいけないけれど、気持ちがついていかない」ということになります。"心の張り"をとり戻す方法は、大きく分けてふたつ。
1.再度、モチベーションのもとを見出す(目的意識・達成したいことなど)。
2.行動を起こして、感情をその気にさせる(やり始める・別のことをする)。
1は、「考え方」を変える方法。2は、「行動」を変える方法。
人と状況によってもちがうでしょうが、私は「行動するしかない」派です。そして、「動きながら、考える」ということをします。つまり、2をやりながら1をやる方法。感情が変わるのを待って動くより、えいっとばかりに動いているうちに、感情は整理され、やる気はわいてくるものです。
朝、出かけたくないと思っても、いつもより丁寧に準備をし、おしゃれをしてみる。すると、「ちょっと行ってこよう」と気分も変わり、人と話すとさらに元気になります。1のモチベーションのもとになるものは、行動しているうちに、「そうだ。こんな喜びや楽しみがある」と、ひょっこり見えてくるものかもしれません。
どんな生き方がしたいのか知ること
やる気を出すには、「①達成感」「②人からの承認」「③仕事そのもの」、この3つを満たしてくれる状況を自分でつくってしまえばいいのです。
まずは「達成感」。目標を思いきり低いところに設定して、少しずつハードルを上げていくといいでしょう。最初は「これだけは最低限やろう」というもの。そして、「普通にやったらできる」「ちょっとがんばったらできる」というところまで。やり終えた日は、「よくやった」と自分にビールかケーキでもご馳走しましょう。
次に「人からの承認」。やる気になるためには、人の力を借りることも必要。たとえば、やった仕事がだれかの役に立って喜んでもらえると「また、がんばろう」という気になります。「自分のために」と考えるより、「人のために」と考えるほうが人は力を発揮できるもの。
最後は「仕事そのもの」。どんな仕事にも、必ず楽しめる要素があるもの。「やらなきゃ」と焦るより、「楽しんでしまおう」という工夫も必要かもしれません。
ただ、これらのやる気は、一時的なモチベーションづくりにはなりますが、「どんな生き方がしたいのか」という大きな目的意識がなければ、すぐに心の張りがなくなります。人生を大きな視野で見て、「〜のためにやっている」というはっきりした目的があれば強い。小さなことにとらわれず、前進していく力になるはずです。
「好きになる力」が幸運に導く
仕事は、好き嫌いなくするものですが、やはり、「好き」に向かうエネルギーは、強いものがあります。好きなことはやっていて楽しいし、集中してやるから成長します。どれだけやってもあまり疲れないから長続きもします。「やる気を出そう」なんて力まなくても、やりたいことには、自然にやる気がわいてくるのです。
と、ここまで読んで「そりゃあ、好きなことを仕事にできた人、たまたま仕事が好きになった人はラッキーだけど」という人もいるかもしれませんね。
ただ、私は「たまたま出合った仕事を好きにしている人」を見て思うのは、「この人たちは、ほかの仕事でも好きになっているんじゃないか」ということ。つまり、「好きになる能力」があるかないかの問題。
仕事や生活のなかには、正直、好きな部分も、そうでない部分もあります。
感情の整理ができている人は、積極的に好きになることで心に張りをつくっている人。感情の整理ができていない人は、好き嫌いが感情に流されるまま。自然に出てくる「好き」という感情は、一時的には効力を発揮しますが、そのうち必ずモチベーションが下がってきます。
仕事でも生活でも、続けるためには、「好き」になる努力が必要なのです。どんなものにも「楽しい」「おもしろい」「うれしい」「ありがたい」と思える要素があるはず。「好き」は意志でコントロールできるのです。
後悔するのではなく、未来に期待する
だれだって「しまった......」と後悔することは、あるのではないでしょうか。"汚点"というべき後悔があると、繰り返し反芻し、感情の整理がつかないままです。
過去の後悔を整理する方法のひとつは、いまの状態をよしとして、それに至るプロセスだと思うこと。汚点も含めたすべての出来事のどれが欠けても、いまはない。どんなこともいまを構成する大事な要素になっているのです。
とはいっても、いまが幸せで満足しているならいいけれど、なかなかそう思えないという場合、過去に執着してしまうことはあるでしょう。
たとえば、いま、恋人がいて幸せいっぱいであれば、過去の手痛い失恋も、「あれがあったから、いまの私がある」と思えます。ところが、幸せを感じられない状態であれば、「あのとき、彼に素直になっていたら、いまごろは......」なんて、過去に執着する人もいるかもしれません。しかし、そんなときも、「すべては、これでよかった」のです。なぜなら、私たちの過去は、自分の意志だけで決まったのではなく、なるようにしかなっていないんですから。
いまの自分に100%満足していなくても、未来に期待することはできるはず。「私はまだ未熟だけれど、これからもっとよくなっていく」と未来に目を向ければ、気持ちも変わり、行動も変わり、過去への執着も薄らぐのではないでしょうか。