“逃げ切り”が難しい時代の生き方
本書の内容から、過去の遺産で生きていくことが難しい世の中では、人生の逆転劇が当たり前となると予想できます。
野球に例えると、9回までだった試合が、12回になった感覚に近く、さらに序盤で獲得した点数が時間とともに減っていくようなルールに変わったようなものです。先制点で逃げ切れるほど、新しいゲームが行われる世界は安定していません。
そして、そのゲームの目的は自分の好きなように調整することができます。点数で勝つよりも、ゲームを楽しむこと自体を目的にできますし、ポジションも多様な選択が可能です。
長くなった人生では、今からでも余命が長く残されている可能性は高くなります。新しい一歩を踏み出すことに、遅すぎることはありません。
人生が短くなるよりは、長くなる方が良いと感じる人が多いはずですが、私たちは長生きに不安を感じてしまいます。前作『LIFE SHIFT』は社会現象になったとも言えるほど社会に課題を投げかけました。
本書『LIFE SHIFT2』にも目を通すことで、思ったよりも長くなるだろう自らの人生を見直すいい機会になるでしょう。