お礼が言えない夫から「ありがとう」の言葉が...思いが伝わる“笑い文字”とは?

道具は2本の筆ペンと紙だけ

笑い文字で使う道具はとってもシンプルです。かばんに入れておけば、思い立ったときにすぐ書けます。

・黒と朱色、2種類の筆ペンを準備
上品な墨黒と鮮やかな朱色は日本の伝統色。どんな場でも安心して使える格式のあるこの2 色が、笑い文字のベースになります。書き心地がやわらかいタイプの筆ペンがおすすめ。

・ウォーミングアップ! 笑い文字は筆運びがポイント
笑い文字は習字と違って筆運びも簡単なんです。白い紙を用意して、まずは手を動かしてみましょう。

・横線は真横に筆を滑らせる

【OK】
横に線を引くときは、筆先の向きも真横が基本! 書き出しの時点で筆を真横に置いて、すーっと右へ動かせばなめらかな線が書けます。何度か試せばコツがつかめるはずです。

【NG】
習字の感覚で筆先の向きを斜めにすると、線の太さにムラが出やすくなります。斜めに置くのがクセになっている方は、最初に筆先の向きをチェックするようにしましょう。

・縦線はまっすぐに筆を下ろす

【OK】
縦に線を引くときは、筆先の向きも垂直に。そのまま下にすーっと筆を動かせばOK。線の終わりは細くしたり太くしたりせず、同じ太さをキープして筆ペンを紙から離します。

【NG】
横線と同じく、筆先を斜めにすると線が尖ってしまいます。習字のように「はいり」や「はらい」の太さを変えないように注意。慣れてくれば簡単にできるようになります。

笑い文字で「ありがとう」を書こう

今日、朝起きてから何回「ありがとう」と言いましたか? 「ありがとう」は、人と人との関係をつなぎ、自分も相手も幸せにする言葉。この言葉を通して笑い文字の基本もマスターしましょう。

「あ」と「う」を大きく丸く書いて中に笑顔を描きます。朱色でほっぺを描いたり、点をハートで表したりするのもポイント。愛嬌たっぷりの文字を見ていると、自然に笑顔が浮かんできませんか?

まずは見本をよく見て真似して描いてみてください。何度も描いているうちに、コツが掴めるようになるでしょう。

笑い文字は日々に彩りをプラスしてくれます。みなさんとみなさんの周りに笑顔が絶えない幸せな人生を送られることを願っています。

※笑い文字を書く・描く際のお約束
・「笑い文字」は、一般社団法人笑い文字普及協会の登録商標です。
・「笑い文字」は、教えることに関しても、商標権をもっています。
・「笑い文字」は、デザインなどに関しても、商標権をもっています。

【廣江まさみ (ひろえ まさみ) 】
満面の笑顔の筆文字コミュニケーション「笑い文字」創始者。一般社団法人笑い文字普及協会代表理事。 笑いと呼吸の健康法である「笑いヨガ」に出会い、笑顔の大切さを知る。 
2011年、笑いヨガの共著出版の際にサインとして笑顔の入った筆文字を筆ペンで書き始め、評判に。請われるままに全国で教え始め、2014年に「感謝と喜びの循環する世界を作る」を理念に『笑い文字普及協会』を創設。笑い文字をコミュニケーションアートとして普及し始める。 
現在、「笑い文字講座」の受講生は4万人。600名を超える講師を育成。2022年にはロンドンと銀座で個展を開催。また、笑い文字だけではなく、アート書家としても活動の幅を広げる。日本郵便の切手「想いを伝える笑い文字シリーズ」では160を超えるデザインを作成。文具を販売する学研ステイフルや日本ホールマーク社でもグッズを展開する。「協会アワード2018」 で文部科学大臣賞を受賞。著書に5万部を突破した『感謝と喜びが伝わる「笑い文字」練習帳』(かんき出版)など多数。座右の銘は「自分を大事にする」。