株式会社ブレインスリープが実施した「睡眠偏差値調査2024」の結果が明らかになりました。
2020年からの調査で、日本人の平均睡眠時間は少しずつ増えてきているものの、OECD加盟国と比べると依然として短い水準にあります。一方、睡眠の質の改善は進んでいない状況です。
同調査によると、睡眠時間だけでなく睡眠の質が、仕事の生産性やメンタルヘルスにも大きな影響を与えていることが分かりました。スタンフォード大学教授の西野精治氏も、この調査結果について分析と提言をしています。
睡眠時間は増えたが質は改善されず
2024年の「睡眠偏差値調査2024」によると、日本の平均睡眠時間は6時間50分となり、過去5年で最も長くなっています。しかし、OECD加盟国の平均8時間28分と比べると依然として著しく短い状況です。一方、睡眠の質を表す指標である「平均睡眠の質スコア」はほぼ横ばいで推移しており、睡眠の質の改善は進んでいない状況が明らかになりました。
睡眠の質が高いほど生産性も向上
本調査では、睡眠の質と仕事の生産性の関係性も明らかになっています。睡眠が生産性に影響を与えていると感じている人は全体の70%にのぼり、睡眠の質が高い人ほど生産性が高い傾向にあることが分かりました。一方で、睡眠時間と生産性の間には明確な相関は認められませんでした。
睡眠の質とメンタルヘルスの関係
また、長時間労働とメンタルヘルスの悪化には、睡眠不足が大きな要因として指摘されています。本調査でも、睡眠の質が高い人ほど残業時間が少なく、「仕事に行くのが憂鬱」と感じる日数も短い傾向にあることが明らかになりました。
寝る前の習慣が睡眠の質に関係
さらに、就寝前のスマホ使用やアルコール摂取など、睡眠の質を阻害する習慣については、睡眠の質が高い人ほどその実施頻度が低いことも分かりました。
睡眠計測で行動変容が期待できる
ブレインスリープ社が販売する睡眠計測デバイス「ブレインスリープ コイン」の計測回数が多い人ほど、睡眠スコアが高いことがわかりました。ユーザーの声では、計測を開始してから朝の気分がプラスになったという意見が多数寄せられています。
ブレインスリープ最高研究顧問・西野精治氏「睡眠の質改善が生産性向上の鍵となる」
スタンフォード大学教授で、ブレインスリープ最高研究顧問の西野精治氏は「睡眠の質を改善することで、生産性の向上やメンタルヘルスの改善が期待できる。企業や社会全体で睡眠の質向上に取り組むことが重要」と述べています。
■睡眠偏差値調査とは
ブレインスリープが2020年より毎年1月に全国47都道府県の1万人(性別・年齢・都道府県で割付)を対象として実施している睡眠調査。
睡眠偏差値® 調査結果ページ
https://brain-sleep.com/service/sleepdeviationvalue/research2024/
■ブレインスリープ コインとは
睡眠研究により蓄積されたデータを元に独自の計測アルゴリズムを開発した計測ウェアラブルデバイス。アプリとデバイスを併用することで寝姿勢に合わせたよりパーソナルな分析が可能。
■参照元
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000046684.html