斎藤一人・すべてがうまくいく「ほめ力」
2012年08月24日 公開 2022年11月16日 更新
他人からの評価に必要以上に一喜一憂していませんか?また、誰かのことをちゃんとほめられていますか?斎藤一人氏から多くの教えを受け継いだ事業家みっちゃん先生が語る、"ほめること"の大切さとは。
※本稿は、みっちゃん先生 著『斎藤一人 すべてがうまくいく「ほめ力」』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
ほめる努力とほめられる努力、どっちがお得?
この地球は、比較して比較される星だよ――
一人さんはそう言います。
「じぶんは比較してませんよ」という人も、
買い物してるときだって比較してるし、
いろんな場面で無意識のうちに
何かと何かを比べてる。
だけど、じぶんも誰かと比較されているのです。
職場では同僚や後輩と比較されているし、
友だち関係のなかでも
誰かと比較されることがある。
そうすると、誰だって人からよく思われたいし、
「あなた、すごいね」とか、言われたい。
だから人は、
いい大学に入ろうとするし、
いい会社に入ろうとするし、
英会話を習いに行ったり、
資格をとるのに勉強したり、
何かしら努力します。
あなたもきっと、
そんなふうに一生懸命がんばってる。
そんな、すばらしい、あなただからこそ、
ここでちょっと考えてもらいたいのです。
今、じぶんがやってる努力と、
人をほめる努力、
どっちがじぶんにとって得だろう?って。
ちなみに、一人さんはこう言います。
「日本という国には、
ほめる人間がすごく少なくて、
人によく思われたい、
ほめられたくて努力してる人が山ほどいる。
ほめる人間が、
いちばん需要があって、
いちばん必要とされてるの。
この世の中には需要と供給の
バランスというのがあって
商品でも何でも、
需要が多くて供給が少ないものは希少価値が高くて、
よく売れるんだよ。
だから、需要がいちばん高い、
ほめる人間になったほうがいいんだ――
っていうのが一人さん理論。
もちろん、英会話を習いたかったら習いに行けばいいの。
ただ、『日常会話ぐらいはできるよ』っていう人はザラにいる。
ほとんどの人は、
ほめてもらおうと一生懸命がんばってる人のことを、
ほめないんだよ。
できる人が少ないから、ほめる人間は貴重なんだよ」
「ほめる」はマナー
なでしこジャパンはスゴイ!
レディ・ガガって、カツコいい!
じぶんとは縁のない、遠くの人は、みなさん、ほめてます。
ただ、一人さんはこう言うんです。
「あなたの考えが変わり、
話す言葉が変わり、
周りの人のあなたを見る目が変わったとき、
あなたの人生が変わる」
要するに、じぶんの人生の鍵をにぎるのは身近にいる人だ、ということ。
だから、人生を変えたかったら、
じぶんの身近にいる人をほめることが大事。
それに、「ほめる」は人間関係の潤滑油で、マナーだから。
車には車のマナーがあって、
これを守ってるから事故を起こさずに、ドライブを楽しめる。
それと同じように、身近な人をほめるのは、
人生という旅を楽しむためのマナー。
これを知らないで、
こっちの会社でぶつかり、
あの人とぶつかり、
この人とぶつかりしてる人、
あなたの周りにいませんか?
こういう方は職場の仲間とか外の人もほめないけど
家族や友だちも、ほめてない。
じぶんのパートナーや友だちは、
唯一、気を使わなくていい人間だと思ってるから、
ほめられないのです。
一人さんはこう言います。
「親しくなればなるほど、お互い、気を使わなくなるけど、
いちばん親しくつきあってる人間がいちばん、
じぶんによくしてくれる人なんだよ。
いちばん、よくしてくれる人もほめられなかったら、
他の人もほめられない。
それで、どうやって、しあわせになるの?
いちばん親しい人にこそ、
マナーは守ったほうがいいよ」
一人さんからあなたへ
――ほめる人は、ほめられた人より出世するね
みっちゃんは、わたしの親友の、
年の離れたいとこで、みっちゃんがオムツをしてた頃から
わたしは知ってるんだけど。
みっちゃんは「ほめる努力をしてごらん、って、一人さんに言われてやった」って言うけど、実は言われる前から、一人さんのとこにきて、人をほめてた。
「あの人は、こんなふうに、すばらしい」「この人、すごいんだよ」っていう話を、わたしにしょっちゅうしてた。
それで一人さんは、「本人に直接言ってごらん。その人、喜ぶよ」って。
恥ずかしがり屋のみっちゃんにとって勇気のいることだったと思うけど、みっちゃんは意識して「人をほめよう」ってことをやりだしたのね。
「ほめる努力をしてごらん」って言ったとき、一人さんは「ほめると、じぶんにどんなメリットがあるか」という説明を一切しなかったんだけど。
一人さんのお弟子さんはみんなそうだけど、みっちゃんは一人さんのことが大好きで信じてる人だし、元々がやさしい子だからね。
ほめられたことのないような人の心も明るく照らしてあげたいんだ、っていう子だから、損得抜きで人をほめる。
それで最初は家族とか友だちとか、身近な人からほめだして。パートに行くようになったら、そこの職場の人たちをほめるようになった。
そのうち勝手に、買い物した店の人とか、道路工事してるとこで交通整理をしてる人とか、1回しか会わないような他人まで、みっちゃんはほめだしたのね。
みっちゃん先生にほめられた人は、みんな、しあわせな人生を歩きだして。出世した人だって、何人もいるんだよ。
だけど、ほめられた人より、他を抜こうとがんばってた人よりも、いちばん出世したのは、みっちゃん。
「じぶんは日本一しあわせです」って、言ってるのも、みっちゃん。
この事実だけでも覚えてもらえると、一人さんも、うれしいです。
【みっちゃん先生】
東京都江戸川区生まれ。斎藤一人さんいわく、「おむつをしているころからの知り合い」。斎藤一人さんから、その考え方をはじめ、商売・会社経営にいたるまで、さまざまな教えを受け、事業家として成功。東京都江戸川区の高額納税者番付の常連となる。
著書に『斎藤一人ほめ道』『斎藤一人神的な生き方』(以上、PHP研究所)『斎藤一人とみっちゃん先生が行く』(KKロングセラーズ)がある。