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大奮闘!ものづくりなでしこJAPAN 2

橋本久義(政策研究大学院大学名誉教授・客員教授)

2013年01月07日 公開 2022年11月10日 更新

苦しく涙を流す日々から脱却 独自技術でヒットを連発

 檜垣社長の率いる山陽プレス工業は、1947(昭和22)年の設立だ。社名の「山陽」は、創業者である檜垣治夫氏が故郷の広島県を偲んでつけたという。現在、社員数30名、本社は東京都北区に、工場は茨城県稲敷市にある。きわめてむずかしい絞り加工が行える数少ない企業として、有名メーカーの電子機器、カメラなどのプレスを引き受けている。

 1997(平成9)年に治夫氏が引退し、長男の満氏が社長を引き継いだ。現社長の夫である。技術に精通し、従業員には優しく、顧客には愛想よく、家庭にあってはよき夫でありよき父親であったのだが、2000(平成12)年に急性くも膜下出血で突然倒れ、3人の娘を残してこの世を去ってしまった。

☆本サイトの記事は、雑誌掲載記事の冒頭部分を抜粋したものです。

 

橋本久義(はしもと・ひさよし)
政策研究大学院大学名誉教授・客員教授
1945年福井県生まれ。東京大学工学部精密機械工学科卒業後、通商産業省(現経済産業省)入省。機械情報産業局鋳鍛造品課長等を経て、’94年埼玉大学政策科学研究科(現在の政策研究大学院大学)教授に就任、2011年より現職。通産省時代から「現場に近いところで行政を」をモットーに、現在まで四半世紀をかけて3,400以上の工場を訪問。著書に『「町工場」の底力』『中小企業が滅びれば日本経済も滅びる』(ともにPHP研究所)など。

 

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