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「要介護認定」の調査で、家族が注意すべきこととは?

大迫知信(原作・文 ),いしづかちなつ(マンガ)

2024年04月25日 公開

「要介護認定」の調査で、家族が注意すべきこととは?

高齢で歩行や食事を一人で行えなくなったとき、要介護認定を受けることで公的な介護サービスを受けることが可能になります。本稿では要介護認定の仕組みと注意点について、大迫知信さんが自身の体験、そして介護のプロからのアドバイスを紹介します。

※本稿は、『PHPくらしラク~る♪』2024年4月号より、一部を抜粋編集したものです。

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おばあ:松原文子(89歳)
1934年生まれ。大工の棟梁の夫と若い衆、子や孫に料理を作り続けてきた。近年パーキンソン病を発症し、孫の手助けが必要に。料理や介護に奮闘する孫に感謝しつつも、感想は率直で手厳しい。

孫:大迫知信(39歳)
脱サラ後、おばあが作るちょっと変わった料理に支えられ、念願だった物書きに転身。著書『おばあめし』(清流出版)を出版。おばあが台所に立てなくなってからは、自らが作る"まごめし"を出している。
・ブログ「おばあめし」 https://obaameshi.com/
・Instagram https://www.instagram.com/obaameshi/
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介護の第一歩! 要介護認定の仕組みと注意点

おばあと孫のボケつっこみ介護日記おばあと孫のボケつっこみ介護日記

【介護のプロに聞いてみた】

――要介護認定の調査に、おばあが正直に答えてくれません...。

立ち上がるのもつらいのにお茶を用意したり、できないことでも「できる」と言ったり、調査員がうかがうとご本人が"頑張る"ことがよくあります。ですから調査員は、ご本人の普段の様子をご家族にもお聞きするんです。さらに主治医の意見書も併せて、必要な介護の度合い"要介護度"が決まります。

――要介護度の仕組みを教えてください。

軽いほうから要支援1~2、その上に要介護1~5の全部で7段階あります。一番重い要介護5は、自分で寝返りを打つのも難しい状態です。重くなるほど介護保険が支給される限度額が上がり、より多くの介護サービスを1割から3割の負担で利用できます。

介護サービスは大きく分けて2種類あり、看護師や訪問介護員などが自宅にうかがう"居宅サービス"、介護を受ける人が施設に通うか入所して受ける"施設サービス"があります。さらにいくつも種類があるので、何をどのくらいの頻度で利用するのか、その人に合ったケアプラン(介護サービス計画書)に沿ってサービスを受けます。

ケアプランはケアマネジャーという専門職が作成し、定期的に訪問してサポートしてくれます。まずは大迫さんのように役所に相談するのがいいですね。

――ケアマネジャーも紹介してもらえましたし、おばあのサポートやっていきます!

おばあと孫のボケつっこみ介護日記

協力:一由麻里
おばあと孫が暮らす大阪・四條畷市で90年続く福祉の会社、畷ケアサービス(ちよの里)を営む3代目。介護の問題に直面するおばあの孫の相談に乗っている。

マンガ:いしづかちなつ
京都芸術大学マンガ学科卒業。認知症をわずらった祖父の介護にあたった6年間をマンガにした同大学の卒業制作『ころがる毎日』で優秀賞を受賞。

 

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