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生き方

悪口を言うほど不運になる? 他人を批判すると自分が傷つく理由

井上裕之(歯学博士)

2026年02月20日 公開

悪口を言うほど不運になる? 他人を批判すると自分が傷つく理由

嫌なことがあると、つい相手の悪口を言ってしまったり、「ここだけの話」として本来口にすべきでないことを話してしまったりする人は少なくありません。

しかし井上裕之さんは、こうした言動は相手を傷つけるだけでなく、自分自身の運気さえ下げてしまう行為だと語ります。本記事では、書籍『選ばれる人の100の習慣』から、その一部を紹介します。

※本稿は、井上裕之著『選ばれる人の100の習慣』(日経BP)より一部抜粋・編集したものです。

 

悪口は言わない、悪口に反応しない

気の置けない仲間内での愚痴や悪口をちょっとしたストレス発散にしている。

もし、そのような癖がある場合、すぐにやめましょう。

愚痴や悪口がもたらす影響は思っている以上に大きく、取り返しがつかないことさえあります。

人の批判や悪口は、たとえ本人に伝わらないと思って口にしても、どこかで必ず伝わると考えたほうがよいでしょう。「この人はほかでもこういうことを言ってるんだろうな」と思われた時点で、信頼は失われます。

そして何より、悪口を口にすることで、自分自身の潜在意識に「ネガティブな感情」を刷り込んでしまうことにもなります。潜在意識は、良い・悪いの区別をつけず、すべてを自分に向けた言葉として記憶していきます。つまり、人の悪口を言えば言うほど、自分の心を傷つけ、運気を下げているのです。

悪口が癖になっている人は、無意識のうちに「人を否定する癖」ができてしまっているかもしれません。

もし、癖になっていると気づいたら、環境を変えることが大切です。

悪口を言う人たちから距離を取り、そうした会話に巻き込まれたときは、「私は直接見てないのでわからないけど」と、受け流す姿勢をとってみてください。沈黙は同意と受け取られることもあるので、はっきりと言葉で伝えることが大切です。

口に出して悪口を言わなくても、心の中で「イライラする」「許せない」といった感情が生まれてしまうときも、注意が必要です。それだけでも、心が乱れてしまっている証拠だからです。

誰かに対してそうした感情が芽生えたときは、その相手と少し距離を取ったり、冷静に受け流したりする努力をしてみましょう。そうすることで、自分自身の心も少しずつ落ち着いていきます。

マイナスな言動は自分の運を下げます。悪口を言わない、悪口に反応しない、悪口は受け流す。その積み重ねが自分の中に徳を貯めていくことになります。

選ばれる人は、人を批判することなく、マイナスの感情を持たず、静かに自分の徳を積んでいきます。

 

「ここだけの話」はしない、「ここだけの話」に同調しない

「ここだけの話だけどさ......」と、つい大事な話を人にしてしまった。いつのまにか、みんなの知るところになっていた。こんなことで焦ったことはありませんか?

人は思っている以上に「話す」生き物です。「絶対にナイショ」「ほかの人に言わないで」と口止めしても、話は必ずほかの人に伝わってしまいます。

人に何かを話すとき、物を書くとき、LINE でのメッセージのやりとり......などなど、これらは「すべて誰かに伝わること」を前提にしたほうがリスクを避けられます。あるいは、伝えていい相手かどうかをしっかり見極めます。信頼関係だけでなく、その情報の価値やリスクを共有できるかどうかまで含めて判断しましょう。

選ばれる人の基本は、常に、どの場所でも、何を言われたとしても、自分や相手、自分の関係者の価値を下げる話はしないことです。

逆に、そこにいない第三者のことをほめたり、価値を上げる話をしたりするのは、よいことです。人は、誰かを通じて自分がほめられていることを知ると、より深い喜びを感じると言われています。

また、不平不満や悪口を「相談」という形で聞かされることがあります。そのときに大切なのは、傾聴に徹すること。同調はせずに、「いろいろあるよね」「そうなんだね」と受け止めます。

自分の知っている人の話であれば、かばいすぎずに、同意しすぎず、次のように話すのがおすすめです。

「もしかしたら別の趣旨があってそういうふうにしてるのかな?」
「当事者じゃないから深くはわからないけど、軽く流したらどう?」

情報を扱う上での基本姿勢は、「何を言っても誰かに伝わる可能性がある」という前提に立つこと。

言葉を選ぶ力、黙っている力は、信頼を生みます。

 

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