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運が悪い人ほど口にしている「3つのNGな言葉」

井上裕之(歯学博士)

2024年10月21日 公開

運が悪い人ほど口にしている「3つのNGな言葉」

何気なく口にしている言葉が、あなたの運気に影響しているかもしれません。言葉の持つエネルギーをうまく利用して、幸運を引き寄せる幸せ体質になりましょう。『PHPスペシャル』2024年11月号より、井上裕之さんのお話を紹介します。(取材・文:洪愛舜)

※本稿は、『PHPスペシャル』2024年11月号より内容を抜粋・編集したものです。

 

ネガティブな言葉は、良くない物事を引き寄せる

言葉にはエネルギーがあります。「言霊」という言葉があるように、日本では古来より、そう考えられてきました。言葉が持つエネルギーにはプラスとマイナスがあり、マイナスのエネルギーを持つネガティブな言葉を使うと、良くない物事が引き寄せられます。反対に、プラスのエネルギーを持つポジティブな言葉を口ぐせにすれば、いいことが引き寄せられて、運も良くなっていくのです。

 

前向きな口ぐせで行動が変わる

言葉を口にすると、人はその言葉通りに状況を変化させようとします。たとえば「楽しいね」という言葉を発すると、言葉と行動を一致させるために、無意識のうちにその状況を楽しもうとするのです。

つまり、ポジティブな言葉を口ぐせにすると、その言葉通りポジティブな出来事を引き寄せる行動ができるようになります。

人の「くせ」は、過去の体験をベースとした潜在意識に影響されることが多いです。たとえば、いつも悪口や批判、愚痴ばかり言う人が身近にいると、その言葉が無意識のうちに自分の潜在意識に入り込んでしまいます。そのせいで、自分までネガティブな言葉が口ぐせになってしまっているかもしれません。

しかし、そうなっていたとしても、意識的にポジティブな言葉を使うことはできます。いきなり行動を変えるのは難しいですが、言葉はすぐにでも変えることができるのではないでしょうか。今日からぜひ、良い口ぐせを実践してみてください。

 

運が悪くなる! 3つのNG口ぐせ

まずは、運が悪くなる口ぐせを紹介します。この言葉を普段使っているなら、意識して控えましょう。

 

1. 自分を否定する言葉

例:「私なんてダメだから」

もっともNGな口ぐせは、自分を否定する言葉です。自己否定の言葉が口ぐせになっている人は、他者から否定された過去があるのかもしれません。そこで、「私なんか」と口にしそうになったら、「どうしてそう思うんだろう?」と、自分を否定してしまうきっかけとなった出来事を振り返ってみましょう。

うまくいかなかったり、失敗したりして他者から否定されたとしても、その経験によって得られたものもあったはずです。落ち込んだときの経験をポジティブに捉え直して、自己否定の言葉を減らしましょう。

 

2. 相手を否定する言葉

例:「でも......」

会話の一言目に、相手を否定する言葉を使っていませんか? 相手に言葉を返すときに「でも」「いや」「そうじゃなくて」など否定する言葉を使うと、相手はあなたに対して不快感を覚えます。

人は無意識のうちに、自分を心地よくしてくれる人を好ましく思うものです。一緒にいて不快になる人と過ごしたい人は少ないので、相手を否定する言葉を頻繁に使っていると、あなたの周りから人が去っていってしまうでしょう。運は、人が運んできます。人が集まれば運気は上がり、人が去ると運気は下がっていくのです。

 

3. 未来を否定する言葉

例:「どうせできない」

「できない」「無理」「失敗する」など、やる前からくじけているような言葉も、運気を下げるNG口ぐせです。人の脳は、興味や関心を持っている分野の情報を集めるようにできています。未来を否定していると、無意識のうちに失敗する未来に向かうための情報ばかり収集してしまうのです。

反対に、「うまくいく」「できる」「成功する」と思って言葉にしていれば、成功を手に入れるための情報が集まってくるでしょう。未来のことはわからないはずなのに、わざわざ否定する言葉を使うと、悪い未来を引き寄せてしまいます。

 

「運を良くする言葉」を使おう

ここからは、幸せ体質になる具体的な口ぐせを紹介します。日常のあらゆる場面で使いたい口ぐせを集めました。

 

1. 「充実している」

忙しくて余裕がないときこそ、使ってほしい言葉です。「忙しい」が口ぐせになっていると、周りに気を遣わせたり敬遠されたりして、人があなたから離れてしまいます。たしかに忙しいときは、時間が足りず、苦労しているかもしれません。でも、やることがたくさんあるのは、あなたがそれだけ求められているからです。

そこで、「忙しい」という言葉を、「充実している」という言葉に変えてみましょう。「この人は、周囲から必要とされている人なんだ」と周りの人から思われ、大切に扱われるようになり、それが幸せ体質につながっていきます。

 

2. 「〇〇さんのおかげです」

良いことがあったときには、すぐに「〇〇さんのおかげです」と相手をたたえるようにしましょう。本当はその人のおかげではなく、全部「自分のおかげ」だったとしても、とっさにこの言葉が出てくるように習慣づけてください。「〇〇さんのおかげ」は、日頃の感謝を伝える言葉です。いつも周りに感謝を伝えている人には、周りからも感謝の思いを寄せられて、幸運が集まります。

 

3. 「はい!」

コミュニケーションをとるときに常に意識してほしいのが、「はい!」という元気な返事です。単純なことですが、意外とできている人は少ないものです。気づかないうちに、つい「はいはい」という適当な返事や、「はーい」といった気の抜けた返事をしていませんか? 元気な返事には、明るくてポジティブなエネルギーがあります。それを周囲に振りまくことで、周りからも明るいエネルギーが返ってくるでしょう。

 

4. 「私、かっこいい!」

「褒め言葉」には、幸運をもたらすエネルギーがあります。他者から褒めてもらうのも良いですが、相手の行動は自分ではコントロールすることができません。そこで、誰かに褒められるのを待つのではなく、まずは自分で自分を褒めてください。

良いと思ったら間髪入れず、「私、かっこいい!」「私って素敵!」「私、すごい!」と、ことあるごとに自分を褒める口ぐせを習慣づけましょう。「自分で言うことじゃないよ」と誰かに言われても、気にすることはありません。自分に感謝し、自分を褒める言葉を積極的に口にしてください。

 

5. 「ありがとう」

すべてのネガティブなことを凌駕する、運が良くなる最強の言葉です。「ありがとう」はポジティブなエネルギーをまとった言葉であり、口にするだけで「徳」を増やしてくれます。感謝の言葉を使いこなして心を養うことで、良い結果を引き寄せられるのです。カフェでお茶をしたあとやビジネスメールの返信時、自分の主張を伝えるときにも、いつでも「ありがとう」を付け加えていきましょう。

 

6. 「元気です!」

プラスのエネルギーを引き寄せるためには、健やかでいることも大切です。「寝不足なんだよね」「調子が悪くて」「体の○○(部位)が痛い」など、自分の不調を表す言葉が口ぐせになっていませんか? その言葉のせいで、より不調に意識を向けてしまい、運気を下げているかもしれません。健やかな人は満たされています。そして、満たされている人のもとには、求めなくても幸運が舞い込んでくるのです。

 

口ぐせを本心からの言葉にしよう

運気を上げるために口ぐせを変えるのは大切ですが、同時に「言葉の裏側」を意識する必要があります。言葉の裏側とは、「本心ではどう思っているか」ということです。

たとえば、「私ならできる」という前向きな言葉を使うとき、気持ちのうえでも前向きになれているでしょうか? せっかくプラスのエネルギーを持つ言葉を使っても、心の中では「本当はできるわけがない」などとマイナスなことを考えていたら、幸せな状況を引き寄せられません。

つまり、幸せ体質になるためには、ポジティブな言葉を使うだけではなく、言葉の裏側である本心からポジティブになって行動を変えることが必要なのです。それができたとき、あなたの人生はきっと大きく好転するでしょう。

 

著者紹介

井上裕之(いのうえ・ひろゆき)

歯学博士/経営学博士

医療法人社団いのうえ歯科医院理事長。東京歯科大学大学院修了後、ニューヨーク大学に留学。国内外で研鑽を積み、故郷の北海道・帯広で開業。『たった“ひと言”の影響力』(フォレスト出版)、『好かれる人がやっている 人を惹きつける習慣』(すばる舎)など、著書を86冊出版。累計140万部を突破。

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