感じのいい人は、特別な才能を持っているわけではありません。自分を大きく見せたりすることもありません。むしろ、自分自身との向き合い方がとても上手です。過去にかけられた言葉に縛られず、自分にふさわしい言葉を選び直す。日常の小さな幸せに目を向ける。そして他人ではなく、昨日までの自分の成長を認める――。そんな心の習慣が、穏やかな自信や前向きな気持ちを育てています。
本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、毎日を心地よく生きるために、感じのいい人が実践している3つの心の整え方をご紹介していただきます。(イラスト:松本麻希)
※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
自分に似合う「言葉」を選び直す

他人から投げられた言葉を、いつまでも自分の服として着ていませんか?それは、誰かが勝手に貼ったラベルにすぎません。そのラベルを外すかどうかは、自分で決めていい。もう着ない言葉はそっと手放していく。代わりに、自分が言われてうれしかった言葉や、これからの自分に似合う言葉を選んでみる。好きな言葉を身にまとっていきましょう。
私たちは無意識のうちに、自分のセルフイメージに合った「証拠」を集めながら生きています。
「私はダメだ」と思い込んでいると、小さなミス1つでも「ほら、やっぱりダメだ」と受け取ってしまう。これが「悪い証拠集め」です。
感じのいい人は、この仕組みを逆に使います。「私は大切にされる価値がある」と、先に決めてしまうのです。
すると見えるものが変わっていく。
「お店の人が笑顔であいさつしてくれた」
「友達が話を楽しみにしてくれた」
そんな小さなうれしい出来事にも、自然と目を向けられるようになります。
もう、古い言葉を無理に着続けなくていい。
あなたに似合う言葉は、自分で選び直せるのです。
未来のあなたは、どんな言葉を身にまとって笑っていますか?
そのひとことが、今のあなたに一番似合う1着です。
--♪試着室に入ったつもりで、好きな言葉を全部着てみる!似合わない悪口は、捨ててしまいましょう♪‐‐
幸せを感じる心の筋トレをしている

今日がどんな1日になるかは、環境ではなく「幸せを感じる筋肉」の使い方で変わります。
それは特別な才能ではなく、少しずつ育てていけるものです。道端のタンポポや、冬の澄んだ空気の匂い。そんな小さな変化に気づくたびに、幸せを感じる筋肉はやわらかく育っていきます。
大きな出来事を待たなくてもいい。手のひらサイズの「いいな」を拾っていくこと。それが、幸せを見つける一番の近道です。
気づけば、いつもと同じ1日が、少しあたたかく感じられるようになります。
今日のご飯がおいしかった。ゆっくり眠れた。お風呂にゆったり入れた。今日も大切な人が元気でいてくれた。特別なことじゃなくていい。
毎日同じような小さな幸せでいい。それに気づくことが、幸せ筋を少しずつ育てます。
--♪幸せを感じる心の筋トレは、頑張るものじゃない。毎日を少し丁寧に生きてみるだけです♪--
"過去の自分"と比べて自信を育てる

誰かの昇進や結婚、SNSに流れてくる華やかな日常。誰かと比べてしまうほど、心はざわつきやすくなります。
でも、本当に比べてほしいのは他人ではなく、「1年前の自分」です。以前よりできることが増えていたり、考え方が少ししなやかになっていたり。丁寧に見ていくと、必ず成長したところが見つかります。
「何も変わっていない」と感じる日もあるけれど、小さな変化はたしかに続いているのです。
今の自分に「よく頑張ったね」と声をかけてあげる。
その積み重ねが、静かな自信を育てます。
あなたはどっち?
他人軸:周りと比べて焦りを感じたら、それに振りまわされる
自分軸:少し前の自分を思い出して、できるようになったことを見つけられる。その変化に気づいて、「よく頑張ったね」と自分に自己承認の声をかけられる
--♪昨日の自分より一歩でも進めば、それはもう大勝利!自分をほめる天才になりましょう!♪--








