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“イライラさせてしまう人”にならないための「好感の持てる話し方」

日本マナー・プロトコール協会

2011年04月05日 公開 2022年06月14日 更新

 

相手に寄り添う「聴き方」

「きく」という漢字は三種類あります。「聞く」「聴く」「訊く」で、それぞれに話を聞く姿勢が異なります。話し手が話しやすいかどうかは、実は聞き手の姿勢によって変わります。

親身になって話を聞く姿勢を表しているのは「聴く」という字で、相手の話をよくきくことで相手をより理解することができるだけでなく、その結果、相手から好感を持たれ信頼されます。話しやすい聴き方のポイントを以下に整理します。

 

1.あいづちを打つ

話をしても反応がないと人は話しづらいものです。話の節目でうなずいたり、「なるほど」「そうですね」などとあいづちを打つのは、聴き手のマナーです。またきちんと話を聴いていれば、自然と的確なアイコンタクトが取れるようになります。

ただし「はいはい」「えぇえぇ」などのようにあいづちを重ねるのは、相手を軽蔑したような印象を与え、タイミングが早すぎると相手は急かされているように感じて、かえって話しづらいものです。注意しましょう。

 

2.話の内容に合った表情を

聴いている時の表情が乏しいと、相手は「何を考えているかわからない」「話を理解しているのかわからない」と不安に思います。

また深刻な話の時にニヤニヤしたり、楽しい話なのに笑顔がなければ、真剣に聴いているとは思われないでしょう。話の内容に合わせて、相手の心に共感したり、同調することが大切で、それによって自然と話の内容に応じた表情になるはずです。

 

3.聴く時の態度に注意

聴き手の姿勢は態度に表れます。身を乗り出すようにすると一所懸命相手の話を聞こうとする積極的な姿勢が感じられます。反対に腕や足を組んで話を聴くのは、相手を拒否するように見え、横柄な印象になるのでやめましょう。

コミュニケーションは、相手の話を聞くことから始まり、人は自分の話をよく聞いてくれる人に信頼を抱くものです。「聞く」「聴く」「訊く」の漢字が示すように、状況に合った聞き方をすることで、相手の話を理解するだけでなく、相手の心をより深く理解することが大切です。

・「聞く」......自然に耳に入ってくること
・「聴く」......相手を理解するために話を聞くこと
・「訊く」......積極的に質問をしながら本音を引き出すために聞くこと

 

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