ストーリーは自分で作るんだよ!
サッカーの本田(本田圭佑)もかっこいいけど、楽天からヤンキースにいったマー君(田中将大)もたいしたものですよね。
7年で150億だが160億だかでしょ。1億や2億が端数ってのがすごいじゃない。アメリカンドリームですよ。僕も野球やっていればよかったかな(笑)。
でもヤンキースって日本で言うジャイアンツみたいなものでしょ。本当はねヤンキースとかじゃなくて、お金もなくて弱い、広島東洋カープみたいな球団に行ってね、優勝させちゃうとかやれば、もっとかっこいいんだけどね。
本田にしてもマー君にしても、自分でストーリー作ってる。そこがいいじゃないですか。
どんな仕事でも同じですよ、自分でストーリーを作ってるヤツが強いんですよ。自分でストーリー作らないと他人のストーリーに組み込まれるだけなんだから。流されたり、人に踊らされたりしているようじゃ、いつまでたっても光が当たることはないんじゃないですか。
よく「大きな夢を持て」って言うでしょ。でも夢じゃいつまでたっても夢のまま、かないっこないって思いますよ。
僕の場合はオリンピック出場っていう夢があった。でも夢を見ているだけじゃ自分が本気で向かっていけないような気がして。だから夢じゃなくて「目標」にした。
夢を目標にしたらそのとたんに不安も押し寄せてきますよ。夢だったらかなわなくてもしょうがないかっていうのがあるけど、目標だったら達成できなきや自分の責任ですからね。
でもその分、真剣味が増すでしょう。だからオリンピックを目標にすると決めた頃は、後輩から見てもピリピリしていたでしょうね、たぶん。
そのかわり、目標を達成したら、空っぽになっちゃいますけどね。もう完全な空洞。さあ、次は何しようかなっていう。
でも不思議なものでね、空洞になるとなんか新しいアレがやってくるんですよ。結局、この世界に入ったのもオリンピック終わって空っぽになっていたのを見かねて、専大の監督が新日の新間さんを紹介してくれたんですから。
だから夢なんてふわふわしたこと言ってないで、目標にして全力でぶつかってみればいいと思いますよ。それが自分でストーリーを作るってことになるんだと思いますね。
本田にしてもマー君にしても、子どもに夢を与えた。そんでもって高校生くらいのヤツには目標を与えたってことですよ。やればできるんだって目標をね。素晴らしいじゃない。