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「使える英語」勉強法―DMM英会話が支持される理由とは?

『THE21』編集部

2015年01月10日 公開 2023年01月05日 更新

『THE21』2015年2月号より/写真撮影:まるやゆういち》

短時間で、いかに英語を身につけるか。その方法として最近登場したのが「オンライン英会話」だ。インターネットを通じて無料で通話ができるサービス『Skype』を使い、海外にいる外国人と英会話をするというもの。その中でも、『DMM英会話』は、お笑い芸人・矢作兼さんを起用したテレビCMも話題になるなど、注目を集めている。責任者の上澤貴生氏にお話をうかがった。

 

耳と舌を使う以外に英語上達の道はない!

 DMM英会話事業責任者の上澤貴生氏は力説する。

 「野球がうまくなりたいと思って、ボールの打ち方について解説した本を読み込む。それで野球がうまくなるでしょうか? あるいは、水泳がうまくなりたいと思って、泳ぎ方について机の上で勉強する。それで水泳がうまくなるでしょうか? 毎日、実際に身体を動かさないと、絶対に上達しませんよね。英語を身につけるのも同じです。英語は耳と舌を使わなければ絶対にうまくなりません。ところが、日本人には、実際に英語を話す機会がとても少ないのです」

上澤貴生/DMM英会話事業責任者

1978年、大阪府生まれ。同志社大学卒業と同時に起業。シンガポール、台湾、フィリピンでスタートアップを経験。現在はフィリピン、日本、東欧など各国を往来する。DMMグループのフィリピン現地法人BiboGlobal Opportunity, Inc. CEOを兼任。

 

 彼自身、シンガポール、台湾、フィリピンを舞台に、英語を使ってビジネスを展開してきた経験があるだけに、その言葉には説得力がある。

 「私も学生のときは英語が苦手だったのですが、海外で仕事をしていくうちに自然と身につきました。英語を身につけるためには、とにかく英語で話すことなのです」

 多くの日本人に英語で話す機会を提供するため、2012年、上澤氏はDMMグループに参画してオンライン英会話事業を立ち上げた。

 オンライン英会話市場は成長を続けている。2013年は約60億円で、2012年の約3倍に伸びた。成長市場であるだけに、多数の企業が参入してきている。その中で、DMM英会話はどのように差別化を図っているのか。

 「まず、料金を低く抑えています。とにかく英語で話す時間を増やすことが重要ですから、安い料金で長い時間、利用できるようにしているのです」

 DMM英会話は3つのコースを用意している。たとえば、1日3レッスン計75分のコースなら月額9200円。1レッスン当たりの料金は缶コーヒー1本よりも安い計算になる。

 

 「もう1つは、世界60カ国の講師が登録されていて、グローバルな英語を学べることです。フィリピンに基盤を置いていますが、ルーマニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナなどの東欧をはじめ、その他のヨーロッパ、アフリカ、アジアなどの講師がいます。もちろん米国や英国の講師もいますよ。

 英語は世界中の人たちがコミュニケーションを取るために使っている言語です。実際にビジネスなどで英語を使う場合は、相手がネイティブではないことがかなり多い。DMM英会話なら、非ネイティブの人と英語で会話をするという経験を積むこともできます」

 非ネイティブといっても、もちろん、きちんとした英語を話せる人だけを講師にしている。有名大学の現役生や卒業生、講師経験者などから、総合的な英語力だけではなく、日本人に適したホスピタリティまでを審査している。採用基準を満たす人はわずか5%だそうだ。どんどん話せるからみるみるうまくなる!

 DMM英会話は、外国人講師と英語での会話を楽しむことを基本としているため、決められたカリキュラムは設けていない。しかし、「自分に合ったレベルでのレッスンを受けたい」「TOEICのスコアを上げたい」といったニーズを持つ人もいるだろう。それに応える用意もできている。

 「レベルに応じたオリジナルの教材を用意していますから、それに沿ってレッスンを進めていただくこともできます。レッスンプランはカスタマイズすることができ、海外オフィスに駐在している日本人コンシェルジュにご相談していただくこともできます。

 TOEICについても、DMM英会話のユーザーのために特別編集したテキストを無料で用意しています。受講生のカルテを講師の間で共有していますので、講師が変わっても前回の続きから学ぶことができます」

 レッスン内容を振り返るためのフォローもしている。その日に使ったセンテンスや単語が記録されたレッスンノートが表示され、学習の履歴が残るのだ。

 サービス開始から2年弱が経ち、ユーザー数は順調に伸び続けている。「25分があっと言う間だった」「英語を話すことに抵抗がなくなった」など、評価も上々だ。

 「早朝6時から深夜2時まで、自分の都合が良い時間に、マンツーマンで、しかも圧倒的な低価格で英語が学べる。そのことが支持されて、英語学習者の間で広まって来ています。学習効果は、3カ月も体験していただけば実感できるものと自負しています。

 しかも、この事業は、英語学習者にとってだけではなく、講師にとっても価値があります。各国の優秀だけれども仕事のない若者たちの雇用を生み出すことにもなっているからです。当社が拠点を置いているセルビアのテレビ局が私を取材に来たことがあります。それは、この社会的な価値が認められたからでしょう。

 さらに、こうして世界中の講師が日本人と英語でつながることで、日本人が世界の文化に触れることができるだけでなく、世界の講師の日本に対する理解が深まって来るという副次的な効果まであります。世界中に日本のことをよく知る人が増えることは、社会的バリューの高いことだと思います」

 費用の面でも時間の面でも効率的に英語力を高められ、しかも、社会的な価値まであるDMM英会話。ビジネスマンに最適な英語勉強法と言えるのではないだろうか。

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