佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2015年12月22日 公開
『なぜ、一流の人は「ポジティブ思考」をしないのか?」より
「頑張れば良いことがある」
「苦あれば楽あり」
というのは、妄想です。
苦しさのご褒美に金メダルをもらえるわけでもなく、頑張ったことのボーナスに成功があるわけでもないのです。
しかしながら、この妄想に翻弄されている人のなんと多いことでしょう。
もちろん、手を抜いても良いことはありませんし、苦しいと感じることがいけないというわけでもありません。
でも、「ただ頑張っている」「ただ苦しいと感じている」というだけで幸せになれるわけでも、それだけでどんなことでも成し遂げられる、というわけでもないのです。
この妄想に浸り、この妄想にしがみついて、頑張ることのつらさにひたすら耐え、苦しんでいるのを我慢しても、良い結果に結びつくどころか、疲ればかりがたまっていくだけではないでしょうか?
実は、ビジネスやスポーツの世界だけでなく、人生においてもこの妄想にすっかり取憑かれて、疲れ切ってしまっている人は少なくありません。
「ひたすら自分に厳しくしなければならない」とか、「つらい思いに耐えることこそが幸せへの道だ」といった、ストイックな考えにしがみついているのです。
しかし、それは真実なのでしょうか。
何度も申し上げますが、決して「自分に甘くするのが良い」とか、「甘くしましょう」と言っているのではありません。
「つらい思いをしたらダメだ」ということでもありません。
厳しさやつらさを否定しているのでもありません。
ただ、厳しいということ、つらいということが結果を創っているのではない、ということに目を向けていただきたいのです。
結果は、それに見合うだけのことをやり遂げたことによって、あとからついてくるもの。つまり、とった行動にふさわしい結果がもたらされるだけのことなのです。
当然、大きな結果を望むのであれば、それにふさわしい行動の量が増え、質も高くなります。そのためには自分にも厳しくなるでしょうし、頑張らないといけないでしょうし、つらさや苦しさがともなうことにもなるでしょう。
そう、「頑張る」ということは、手段でも目的でもないのです。
手段とは、するべきことをすること。
目的とは、その行動にふさわしい結果を得ていくことです。
その過程において、苦しさや頑張りを感じることがあったり、それが必要だったりすることがあるのです。
いってみれば、これは至極当然のことです。
しかし、知らず知らずのうちに「苦しさやつらさに耐えて頑張ること」を手段や目的にしてしまい、「頑張ってさえいれば、望み通りの結果が得られるはず」と思い込んでしまっている人が、本当に多いのです。
「頑張ること」が手段や目的になってしまうと、それだけで疲れ切ってしまいます。頑張るという海のなかで溺れてしまうのです。
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2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
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