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生き方

親の接し方しだいで、子どもはこんなに変わる

福地信也(東山中学・高等学校副校長)

2011年07月16日 公開 2023年01月05日 更新

福地信也

叱り方のポイントは1つだけ

子どもが大きくなって学校へ通うようになると、学校の勉強についていけるか、先生や友達とうまくやっていけるか、といった新たな心配事が生じてきます。そして人が集まるところではトラブルやいざこざはつきものですから、そういうとき親として子どもとどう向き合うかは極めて重要なことです。

たとえば、子どもが学校から帰るなり「もう学校へいきたくない」と言ったとします。こういう場合に大切なことは、その日学校で何が起こったのが、子どもがなぜそういう気持ちになったのかを知ることです。

子どもの話も聞かず頭ごなしに叱りつけても、問題は解決しません。子どもの話に真撃に耳を傾け、子どもの気持ちを理解して共感を示せば、その間題を解決する方向に話題を転換することができます。

ただ、学校へいきたくなくなった理由は様々でしょうし、ひょっとしたら子どもが親の関心を引くために「もう学校へいきたくない」と言ったのかもしれません。いずれにせよ、原因がわからなければ手の打ちようがありません。

叱り方のポイントを一言で言うとすれば「褒めてから叱れ」となるでしょう。小さなことでもいいので褒めてから叱れば、子どもは安心してそれを受け容れることができます。受け容れることができれば反省が生まれ、どうすれば改善できるかを親子で話し合うことができるようになります。

間違っても一個の人間として子どもをバカにしたり、子どもに期待していないといったマイナスのメッセージを子どもに伝えたりしてはいけません。

 

著者紹介

福地信也(ふくちしんや)

東山中学・高等学校副校長

昭和29年(1954年)、佐賀県に生まれる。学習院大学文学部卒業後、15年間大阪のカトリック系女子校に勤務。平成5年より東山中学・高等学校。平成14年、副校長に就任。「セルフ・リーダーシップ」という教育目標を掲げ、教育ツールとして制作した「10年カレンダー」や「夢をかなえる生徒手帳」は新開やテレビ等のマスコミで紹介され話題になった。

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