1. PHPオンライン
  2. くらし
  3. 夏もシャワーだけではダメ!? 疲れがスッキリ取れる「入浴の正解」

くらし

夏もシャワーだけではダメ!? 疲れがスッキリ取れる「入浴の正解」

早坂信哉 (温泉療法専門医)

2016年07月30日 公開 2023年09月13日 更新

身体にやさしい「正しい入浴手順」

入浴前は、コップ1~2杯(400cc程度)の水分を補給しましょう。一度の入浴(41度の湯に15分間入った場合)では、800ccの水分が失われるため、水分補給はマストです。

また、寒い脱衣所から暖かい浴槽に飛び込むと、血圧が急上昇し、脳血管や心臓に負担をかけます。冬場は脱衣所を暖めておき、急激な温度変化がないようにしておきましょう。

浴室に入って、すぐ湯船にドブンと肩まで浸かるのはNG。心臓に遠い手足の末端から湯をかけて、徐々に身体の中心に、最後に頭に湯をかけます。湯船ではまず半身浴で浸かり、一呼吸おいてから肩まで浸かります。

額にじんわり汗が出てきたら、そろそろ湯船から出る合図。勢いよく立ち上がらず、ゆっくりと立ち上がるようにしましょう。

入浴後は、再びコップ1~2杯の水で水分補給。風呂上がりのビールは美味しいですが、酒は脱水作用があるので、かならず水も併せて飲むように。

ちなみに、食前・食後すぐの入浴はできるだけ避け、1時間以上、空けるのが正解。これは消化で胃腸に集中すべき血液が全身に分散し、消化不良を起こさないようにするためです。

次のページ
サウナは「じんわり」温かいくらいがお勧め

著者紹介

早坂信哉(はやさか・しんや)

温泉療法専門医 医学博士

1968年生まれ。宮城県出身。自治医科大学大学院医学研究科修了。浜松医科大学准教授、大東文化大学教授などを経て、現在、東京都市大学人間科学部教授。(一財)日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。生活習慣としての入浴を医学的に研究する第一人者。著書『最高の入浴法  お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』(大和書房)。

アクセスランキングRanking

前のスライド 次のスライド
×