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「週末コンサル」の始め方~稼げる人の3つの特徴と7つのルール

鈴木誠一郎(経営コンサルタント)

2017年02月17日 公開 2023年01月12日 更新

どのようなコンサルタントを目指すか?

近い将来にコンサルタントになろうと決めても、ではどんなコンサルタントを目指せばよいと思いますか? 成功して活躍できるコンサルタントになるためには、他のコンサルタントとの差別化が肝になります。

ここではサラリーマンが目指していくべきコンサルタント像について説明します。

ビジネスコンサルタントは、大きく2種類に分けることができます。

1つは「戦略構築系コンサルタント」です。

その代表的な会社としては、マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストンコンサルティンググループなど世界的に名が知れている大手コンサルティング会社があります。

このような会社は、クライアントも世界的な有名企業ばかりで、コンサルティングフィーが数億円になるような大企業が主な顧客対象といえます。

もう1つは、いわゆる「独立系のフリーランスコンサルタント」です。

主な顧客対象は中小零細企業です。つまり大手の戦略構築系コンサルタント会社が対象としない企業を中心的な顧客対象としているのです。ここで大きく棲み分けがされているといえます。

そして、サラリーマンが「週末コンサル」を経て目標とすべきコンサルタント像は、もちろん後者です。

ちなみに、基本的なコンサルティングプロセスを簡単に説明すると、例えば顧客企業から長期的な展望で自社の戦略案を提案してほしいと依頼された場合、最初に顧客企業の各層からのヒアリングを通じて現状分析を徹底的に行います。次に仮説を構築し、検証していきます。そのあとでベストな提案として戦略案を構築し、プレゼンテーションを行うのです。

企業からGOサインが出れば、そこから本当の独立系コンサルタントの仕事が始まります。とてもワクワクドキドキする、楽しく充実した仕事といえます。

 

稼げているコンサルタントの3つの特徴と7つのルール

さて、ここまで読まれてきて、「どうすれば『週末コンサル』を始められるか」の概要がわかり、今後目指していくべきコンサルタント像についても理解されたと思います。

ただ、「私が週末コンサルをやったら、果たしてうまくいくのだろうか?」という不安は残りますよね。

これは極めて正常な反応です。誰でも初めてのことを行おうという場合には不安を抱くものだからです。

でも、心配は無用です。なぜならあなたが引き受けていくのは、あなたが最も得意とする分野や領域の案件だからです。たくさんある案件の中からあなたの得意分野の案件だけに取り組んでいけばいいのです。得意分野ならば、その案件に関わる知識や技術やノウハウを人一倍持っていますよね。

それでもまだ不安だという方のために、実際に活躍しているコンサルタントの特徴をお伝えしたいと思います。

次々に案件を獲得し、充実した日々を送っているコンサルタントとはいったいどのような人たちなのでしょうか?

彼らにはどんな特徴があるのでしょうか?

私はこれまでに数多くのコンサルタントと話をする機会がありました。その経験をもとに、うまく稼げているコンサルタントの特徴を私なりにまとめたのがこちらです。

稼げているコンサルタントの3つの特徴

1.独自の「強み」を発見し、常に「強化」させている(お金に変換できる知識やノウハウ)
2.戦うための「プロの武器」を持っている(知識やノウハウをお金に換える仕組み)
3.「高単価」受注ノウハウを持っている

1番目の意味は、コンサルタントが自分の強みをよく認識しており、日々、その強みをさらに伸ばす努力を行っているということです。

2番目の意味は、すでに述べたように、自分の強みを「見える化」させた武器を持っているということです。

3番目の意味は、高単価で契約を結ぶための独自のノウハウを持っていたり、ツールを作っていたりするということです。これらは一朝一夕にはいきませんが、自分を冷静に見つめ、いかに自分を差別化するかという課題に対して常に真摯に向き合ってきたことの結果であるといえます。

では、どうすれば、こうした成功するコンサルタントになれるのでしょうか。そのための7つのルールをまとめてみました。

成功しているコンサルタントの7つのルール

1.コンサルタントのスタート時から明確な独自性を持つ
2.契約締結のために、知見を見える化したツールを持つ
3. 自らの強みを反映した「刺さる名刺」と「刺さるプロフィール」を持つ
4. 現場で使うコンサルティングツールという推進マニュアルを持つ
5.企業が買いやすく、選びやすいプライスリストを持つ
6.オンライン営業とオフライン営業の手法をマスターする
7.実績ができたら出版などのブランディング戦略を推進する

それぞれの詳しい説明は本書でご紹介していますので、ここではこういうことをやる必要があるんだ、ということだけ頭に入れておいてください。

※本記事は『サラリーマンのための週末コンサルの教科書』より、その一部を抜粋編集したものです。

著者紹介

鈴木誠一郎(すずき・せいいちろう)

経営コンサルタント

京都府生まれ。立教大学経済学部卒業後、日産自動車株式会社に入社。同社にて28年間勤務し、営業部、マーケティング本部、経営企画部、地域戦略部、人材開発部、系列ディーラー経営出向を経験する。系列ディーラー出向時代は、店長となるものの目標未達が続き、エリア担当部長から叱咤される日々を過ごす。本社復帰後、コンサルタント会社との共同プロジェクトに参加したことで戦略構築ノウハウを修得。関東近郊の大規模ディーラーの業績改善コンサルティングに取り組み、年間業績が55店舗中49位の超低迷店舗を10 ヶ月後にトップ3店舗へと大変身させる。その後ビジネスコンサルタントとして独立し、大手輸入車メーカーの正規ディーラー向け経営改善コンサルタントとして売上げアップに貢献。現在はコンサルタントを養成する「オンリーワン・コンサルタント養成アカデミー」を主宰し、コンサルタント志望のビジネスマンをフェイスツーフェイスで支援する活動に取り組んでいる。これまでに250名以上の受講生を指導。著書に、『うなずき力』(Nanaブックス)、『定年前後の人のための「講師デビュー」入門』(同文舘出版)などがある。
https://www.strategic-consulting-institute.com/

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