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その疲れは「朝食抜き」が原因かも!?

笠井奈津子(栄養士/フードアナリスト)

2018年08月17日 公開 2023年09月07日 更新

 

仕事ができる人は自分の身体の声を聞く?

 3食のうち、朝食抜きが一番デメリットがあります。どうしても食事を抜かなくてはならないなら、寝る直前に食べるような夕食を抜くほうがいい。大事なのは、朝食をおいしく食べられるコンディションに持っていく意識を持つことです。

 私が企業で食事指導をしたり、トップの方々のお話をうかがって感じるのは、経営者の方々は「自分の身体の声を聞いている」ということ。一般的に「食べたいから食べる」とか「身体にいいと聞いたから食べる」というケースが多いのに対し、経営者は様々な食べ方や食事内容を試したうえで、「これを食べるとベストな体調を維持できる」と自分自身で判断をする。身体に合う食べ物や食べ方は、細かく言えば人によって異なります。まずは自分にとってのベストを積極的に知ること。これが仕事のパフォーマンスが高い人とそうでない人の差だと感じます。

 仕事ができる人は、「ベストなコンディションから、ベストなパフォーマンスが生まれる」ことを知っています。そして、自分のコンディションを測る目安が「朝、快適に目覚められるかどうか」なのです。

 快適に目覚められれば、朝食をおいしく食べられるはず。そのために、前日の夜から食事の時間や量をコントロールできる人は、先読みができるということ。先を読む力は、仕事に必須の能力です。つまり朝食を食べることを前提に生活することは、ビジネスパーソンとしての資質を鍛える訓練にもなるのです。ぜひ皆さんも、「朝食を食べる生活」へシフトしてください。

≪『THE21』2018年8月号より≫
≪取材・構成:塚田有香≫

著者紹介

笠井奈津子(かさい・なつこ)

栄養士/フードアナリスト

1979年、東京都生まれ。聖心女子大学卒業後、川栄養専門学校を経て栄養士となる。都内心療内科クリニック併設の研究所などで食事カウンセリングに携わり、1万通り以上の食事記録をチェック。現在は、ビジネスパーソン向けに企業内研修やカウンセリングを行なう他、ダイヤモンド・オンラインにて「仕事脳で考える食生活改善」を連載中。著書に、『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』(晋遊舎新書)など。

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