その疲れは「朝食抜き」が原因かも!?
2018年08月17日 公開 2023年09月07日 更新
「仕事ができる人」はなぜ、朝食を食べるのか?
食べる時間がない、そもそも食欲がないなどの理由で、朝食を抜く人は多いだろう。だが、朝食を抜くと疲れやすくなるうえ、仕事のパフォーマンスも上がらないと栄養士の笠井奈津子氏は言う。忙しい人でもできるスピーディーかつ健康的な朝食の食べ方について、笠井氏にアドバイスいただいた。
仕事の出来は「血糖値」で決まる!
ビジネスパーソンが朝食を食べたほうがいい理由は、ズバリ「仕事のパフォーマンスが上がるから」です。しかも、朝食をとるかとらないかで、1日を通してモチベーションや集中力に大きな差が生じます。
皆さんは「朝食を抜くと午前中のパフォーマンスは多少落ちるかもしれないが、昼食を食べれば問題ない」と考えるかもしれません。でも実は、朝食を抜くと午後のパフォーマンスも大幅に下がってしまうのです。
理由は、朝食を抜くと血糖値の変動が大きくなるからです。
前日の夜から翌日の昼まで何も食べない「欠食時間」が長く続くと、昼食後の血糖値が急激に上がったり下がったりします。すると眠気やだるさに襲われ、仕事のパフォーマンスが下がってしまいます。
一方、朝食を含めた1日3食を規則的に食べれば、食後の血糖値の上昇が緩やかになり、1日を通して血糖値が安定します。
仕事のパフォーマンスを高めるために重要なのは、この「血糖値の安定」です。血糖値が安定しないと、集中力が低下したり、イライラしやすくなったりして、仕事上の判断ミスも起こりやすくなります。
そもそも食事を抜くと、脳のエネルギー源となるブドウ糖が供給されません。午前中は低血糖で頭が働かず、午後は眠くて仕事にならない。朝食を食べないと、こんな最悪のパターンを毎日繰り返してしまいます。