午後1時を過ぎてコーヒーを飲んだら眠れなくなるって本当?
2018年11月13日 公開 2024年12月16日 更新
コーヒーはいつ飲むのが効果的!?
忙しい現代人にとって、コーヒーは気分をシャキッとさせてくれる大切な存在だ。朝起きて1杯、食後に1杯、など頻繁に飲んでいる人も多いだろう。シャキッとするのはコーヒーに含まれるカフェインに覚醒作用があるためなのだが、飲み方を間違えれば「夜なのに目が冴えて眠れない!」ということにもなりかねない。
そこで「いい睡眠」から見たコーヒーとの付き合い方について考えてみよう。
睡眠にとっては敵?カフェインの2つの作用
コーヒーの飲み方について考える前に、まずは基本的なカフェインの作用について知っておこう。
カフェインには覚醒・興奮作用や利尿作用があることはよく知られている。そのため睡眠前に摂取すると目が冴えて寝つけないだけでなく、睡眠中に尿意をもよおして目が覚める可能性がある。だからこそ、誰しも睡眠前にコーヒーを飲まないように気をつけているはずだ。
では「何時まで」なら飲んでも良いのだろう。カフェインの興奮作用は摂取してから30分頃から現れ始めて1~3時間でピーク、3〜6時間で影響が消えるという報告がある。となれば、就寝時間の5〜6時間前にはコーヒーを避けた方が良いようだ。タイトルのような昼過ぎというのは極端かもしれないが、夕食後のコーヒーはNGということになる。
ただし、作用が現れ始めるタイミングはほぼ同じというものの、それ以降のカーブについては個人差が大きく、カフェインの作用を受けやすい人とそうでない人で、注意するべき摂取時間が全く異なる。人によっては、午後1時に濃い目のコーヒーを飲んだら、いつもより寝つきにくいということも、可能性としてはありうるのだ。
まずは自分がどのくらいカフェインの影響を受けやすいか、体と相談してみると良いだろう。
なお「自分はカフェインが効きにくい」という人も気をつけたい。カフェインが効きにくいという人ほど、コーヒーをがぶ飲みしている可能性がある。いわば「カフェイン耐性」にあるわけだが、その延長で依存症一歩手前ともなれば、カフェインが切れた時には頭痛や眠気、不安などの症状が出ることがある。あくまでコーヒーはほどほどに。朝〜午後のうちに2〜3杯までが限度と言えるだろう。