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都内で急増する「UBER EATS」の自転車 背景に"副業自由化"が?

小林昌裕(副業アカデミー代表)

2019年02月25日 公開 2019年02月27日 更新

ドライバーは1000人から1万人に急増! それでもまだドライバーが必要

ウーバーイーツ副業を始めるのは本当に簡単です。

仮登録としてウェブ上で名前や電話番号を登録して、ドライバー向けのアプリをダウンロード。本登録のために一度だけパートナーセンターに行って30分ほどのビデオ研修を受ければOKです(東京だと、恵比寿・新宿・秋葉原にパートナーセンターがあり、そこで受けられます)。

配達用のバッグをパートナーセンターで受け取る際に、8000円のデポジットを支払います。デポジットなので、バッグを返却する際に返金してもらえます。

ウーバーイーツは今では35カ国、200都市以上でサービス展開をしている急成長産業ですが、2016年に日本でサービスを開始した当初は、稼働エリアが東京の港区と渋谷区だけで、加入店舗はわずか150でした。今は2000店舗を超えているので、まさに急成長です。

今では、東京、横浜、川崎、大阪、京都、神戸のほか、埼玉、千葉、名古屋、福岡でもサービスを開始しました。

ドライバーの登録者については、東京で1000人からスタートして、現在は1万人を超えました。これだけ人数がいると配達員が増えすぎて稼げなくなってしまうのではという懸念もありますが、それ以上に加入店舗が増えています。

転換点は2017年で、この年にマクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、フレッシュネスバーガー、スシロー、牛丼の松屋、さらにはガストも加入してきました。

つまり、大手チェーン店が一気に加入してきたので、1万人のドライバー登録があってもまだまだ人手不足であり、副業としてのビジネスチャンスも大きいのです。
 

要領のいい大学生から、白髪の高齢ドライバーまで

自転車で荷物を届ける仕事は「体力勝負」。中高年にはキツイと思われがちですが、そんなことはありません。

たしかに年代的には20〜30代が中心ではありますが、じつは、50~60代でも元気な人はウーバーイーツをやっています。この前、白髪頭の高齢ドライバーが、機敏な動きで弁当を運ぶ姿を見かけました。

大学生も意外に多いです。講義と講義の間や、友達と遊ぶ予定がキャンセルになったときに、ちょっとだけ働いています。

私たちが学生のころは、アルバイトに熱が入りすぎて、学問が疎かになるケースは珍しくありませんでしたが、今の学生はそうでもないようです。アルバイトは効率的に済まして、勉強や趣味、サークル等の時間に充てる。じつに健康的で要領がいいやり方だと思います。

言うまでもなく、「自転車好き」にはたまらない仕事でしょう。趣味で普段からロードバイクに乗っているような人は、まさに天職だと思います。周囲の視線を浴びながら、街中を自転車で駆け抜ける気分は思った以上に爽快です。

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