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『徒然草』も指摘!? 50歳を過ぎて居座る上司が引き起こす“災い”

2019年09月11日 公開

沢渡あまね(業務改善・オフィスコミュニケーション改善士),吉田裕子(国語講師)

沢渡あまね、吉田裕子(仕事は徒然草でうまくいく)

だれもが知る古典は、じつはライフハック、マネジメント、生き方まであらゆる成功法則が詰まった“最強のビジネス書"だった!?

23万部突破「問題地図」シリーズの生みの親・沢渡あまね氏と、ベストセラー多数の人気国語講師・吉田裕子氏が、不朽の古典名著『徒然草』を現代の観点から読み解き、日本の企業や社員の問題点とその対処法をあぶり出すという意欲作『仕事は「徒然草」でうまくいく【超訳】時を超 える兼好さんの教え』を発表した。

各段のエッセンスを吉田氏が超訳し、沢渡氏が徒然草原文を現代職場のあるあるシーンに置き換えることにより、国語や歴史で暗記させられた『徒然草』が現代の企業社会に生きる我々にリアルに”刺さる”ものとなっている。ここではその一部を紹介したい。

※本稿は沢渡あまね・吉田裕子著『仕事は「徒然草」でうまくいく 【超訳】時を超える兼好さんの教え』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです
 

『徒然草』134段の現代版~部下のモチベーションを下げる、残念な年長者~

ある老舗大企業の会議室。朝から自社の「イノベーション」を検討する会議がおこなわれています。

全員スーツ&ネクタイ姿の役員と中堅社員、数名の若手社員がずらり。すべて男性。とてもイノベーションが起こりそうな感じがしませんが……

開口一番、白髪頭の役員の、過去の苦労話が小一時間。やっとこさ、ディスカッションタイム。中堅社員がITベンチャー企業とのコラボレーションによる、エンターテインメント要素を取り入れた新規サービスの案を発表するも……

「エンターテインメント? 会社は遊び場じゃないんだぞ」
「世の中で実績はあるの?」
「常識では考えられない」
「そもそも当社は……」
「ベンチャー企業と文化が違う」

役員から集中砲火。気を利かした若手社員がノートPCで議事メモを取ろうとするも、すかさず隣席の部長が咳払い。若手はそっとノートPCの蓋を閉じる。「イノベーション」とは裏腹に、中堅や若手のモチベーションはだだ下がり……

 

「理想のシニア」と「ざんねんな年長者」を分けるもの

問題地図の沢渡です。少子高齢化。この現象は、企業組織でもさまざまな問題を引き起こしつつあります。

シニアな人たちが、若手の成長機会やモチベーションを悪気なく下げる景色。これは企業組織のみならず、もしかしたら日本全体の縮図かもしれません。元首相が思いつきで無邪気に発言した夏季の暑さ対策案がITエンジニアの神経を逆撫でした一件は、私たちの記憶に新しいでしょう。

私は、多くのビジネスパーソンは50代を境に、次の二つのタイプにキレイに分かれると感じています。

・ひたすら頑固になる人。いままでのやり方や過去の成功体験、既得権益にしがみつこうとする

・柔軟な人。率先して外に出て、社内外のさまざまな人や若手と交流し、自分をアップデートして、新たなチャレンジをする

組織の健全な成長を考えたら、シニアな人たちは後者であることが理想的。若い人とも交流し(ただし、しつこくない程度に)、若手が新しいチャレンジをできる大義名分を作り、自らも変化を楽しむ。その余裕が欲しいものです。

それができないシニアは身を引く。それも潔さだと感じる、今日この頃です(その意味で、大企業によくある「役職定年」の仕組みは、じつによくできたエコシステムです)。

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