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ノーベル賞経済学者が直言「高収入の人が税金を払えば解決」



2019年09月26日 公開

ポール・クルーグマン(聞き手:大野和基)

 

分配のための富はすでにある。どう使うのかが問題だ

【クルーグマン】先ほども述べましたが、現在もっとも雇用が求められているのは、ヘルスケアとパーソナルケア・サービスの分野です。この分野はAIに代替されるところまで行っていません。つまり、ロボットの看護士はまだ登場していない。日本はテレプレゼンス(遠隔操作)の実験をしていますが、大きなインパクトをもたらすまでには遠いでしょう。

ユニバーサル・ベーシックインカムはその極端な形ですが、すべての人にヘルスケアを提供するなど、ほかにもできることはたくさんあります。現在アメリカは、国民皆保険制度の実現にこれまでにないほど近づいていますが、それも再分配の一つです。

誰がその資金を払うのかといえば、基本的には高給の人がそれを支える税金のほとんどを払います。子供にも助成金を出すとか、苦境にいる人の収入のサポートをするとか、さまざまな給付の方法が考えられます。最終的にはそうした給付が基礎的な収入の保証になるかもしれません。

ポイントは、分配のための富はすでにあるということです。税金を集めて、国民にまともな生活水準を保証するために使えばいい。実際には、この問題は経済的なものではなく、政治的なものだと言えるでしょう。



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