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サーベイ・フィードバックは「働き方改革」に役立つか

2020年03月30日 公開

中原淳(⽴教⼤学 経営学部教授)

部下指導

勘と経験、思い込みによるマネジメントから、データを活用して組織の現状を「⾒える化」し、部下と職場を⽴て直す技術「サーベイ・フィードバック」。はたして、「働き方改革」にも寄与するのか。

中原淳著『サーベイ・フィードバック⼊⾨』(PHP研究所)より、横浜市教育委員会との共同調査をもとに紹介する。

 

サーベイ・フィードバックを用いた長時間労働是正のプロジェクト

あらゆる業界で「働き方改革」が叫ばれるなか、共通の課題になっているのが「長時間労働の是正」です。長時間労働は個人に要因があるといわれがちですが、私とパーソル総合研究所の共同研究「残業学」によりますと、長時間労働に影響を与えるのは組織要因の方が大きいことがわかっています。

長時間労働の是正は、「個々の仕事術」に頼るのではなく、組織・職場ぐるみの改善活動で取り組まなければ不可能です。

私は、組織・職場ぐるみで長時間労働の問題を解決するうえでも、サーベイ・フィードバックを活用できると考えています。

その実例の1つが、横浜市教育委員会と立教大学中原淳研究室の共同研究で行った「学校ぐるみで教員の働き方を見直すプロジェクト」の事例です。小中学校の教員の長時間労働は全国的に問題になっていますが、横浜市は、サーベイ・フィードバックを導入することで、先生たちの長時間労働を減らそうとしています。

手はじめに行ったのは、市内の小中学校の先生たち約500 名を対象に、「働き方や意識に関する質問紙調査」です。集まったデータを分析した結果、様々な実状が明らかになりました。

 

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