出社主義が社員の「自主性」を奪う
いつもオフィスでお互い顔を合わせているのは便利です。しかし、その一方……
「阿吽の呼吸に依存しすぎてしまう」
「属人化が進む」
「報連相がされない」
「むしろ、仕事の進捗が見えない」
こんな職場も少なくありません。また、
「やらなくてもいい仕事もやってしまう」
「余計な会議に巻き込まれる」
こういった弊害もあります。
出社主義の働き方は、仕事を進める能力、管理する能力を向上させる機会を削いでしまいます。まるで親の目がないと宿題をやらずに遊びほうけてしまう子どものように、自主性のない子どもと、子どもを信頼できない親状態が続いてしまうのです。
顔を合わせていても、本心を理解できるとは限らない
また、いつも顔を合わせているからといって油断していると、こんなことにも……。
【シーン2 お互いのこと、わかってなかったのね……】
女「ねえ、話ってなに? わざわざあらたまって……」
男「あのさ……別れよう」
女「えっ、えっ、意味わかんない。なにそれ?」
男「ごめんな……。じつはオレ、やりたいことがあって」
女「?? なにそれ、はじめて聞いた」
男「弁護士になりたいと思っていてね。いまは勉強に打ち込みたいんだ
女「え、ええ? そんな夢があったの? 私てっきり、のんびり暮らしたいんだとばかり……」
男「そうか? いままでにも、それとなく伝えてきたと思っていたけれど……」
女「……私たち、お互いのことよくわかってなかったみたいね。ずっといっしょにいたのに……」
ーーーーーー
ずっと顔を合わせているからといって、その実、お互いのことをまったくよくわかっていない。知らない。あなたの職場は大丈夫ですか?