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「過去の過ちを何度も蒸し返す妻」に苦悩する夫のための“逆転の一手”



2020年04月24日 公開

黒川伊保子(感性リサーチ代表取締役社長/感性アナリスト)

テレワークの浸透などにより、夫婦で一緒に過ごす時間が長くなった。仲のいい夫婦なら問題がないと思いきや、どちらかのささいな一言が二人のすれ違いを生んでしまうことも。たとえば、男性側の視点に立てば、女はなぜ終わった話を蒸し返すのかと思ってしまう。

男が何か自分にとって気に入らないことをすると、女性の多くは「そういえば、あのときもあなたは……」と過去の記憶を蒸し返す。「またあの話がはじまるのか」とうんざりしている方も少なくないだろう。

しかし、人工知能の研究者であり、「男性脳」「女性脳」の専門家である黒川伊保子さんによると、女性の「蒸し返し」は、実は「生き延びるための鍵」として発達したものだったのだ。

本稿では、黒川氏の著書『コミュニケーション・ストレス』より、男女の脳の基本機能に起因するな違いから生まれる、相互理解の壁になるポイントを示した一節を紹介する。

※本稿は、黒川伊保子著『コミュニケーション・ストレス』(PHP新書)より一部抜粋・編集したものです。

 

女性はなぜ過去のことを蒸し返すのか

――男女の脳は違うのか、違わないのか。

この命題への正式な回答は、「機能的には違わないが、とっさの使い方が真逆になることがある」である。

ただし、とっさの使い方の違いに、コミュニケーション・ストレスの要因のほぼすべてが集約されていると言っても過言ではない。
この「とっさの使い方」を人工知能の手法に基づいて追究していくと、ヒトが脳の中に、「二つの感性モデル」を内在しているのがわかる。 

その二つとは、「プロセス指向共感型」の脳と、「ゴール指向問題解決型」の脳である。

ここでは、「プロセス指向共感型」について述べよう。

プロセス指向共感型とは、感情トリガーを使って、プロセス解析することを旨とする脳の使い方である。

 

プロセス指向共感型は、「深い気づき」のための感性モデル

感情をトリガー(引き金)にして、記憶を想起すると、脳は記憶を再体験する。最初の体験のときには気づかないことに気づくのである。

「私がこう言ったら、あの人にこう言われて……めちゃ、腹立つわ~」というふうに記憶を想起すると、「そういえば、あの一言で、急にあの人がムキになった」なんてことに気づく。

のちに詳しく述べるが、対話において感情トリガーをうまく使うには、話し相手に共感してもらうことが大事。感情トリガーが発動しやすくなり、脳の緊張が解けて、潜在意識で起こった「深い気づき」が表層化しやすくなる。

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