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「離婚する夫婦」と「しない夫婦」…研究から見えたその差を分けるもの

2020年07月12日 公開

古宮昇(心理学博士)

 

アメリカの研究者が明らかにしたこと

米国の結婚心理学者ジョン・ゴットマン博士は、仲良しの夫婦と離婚する夫婦の何が違うのかを、膨大な数の夫婦を研究して明らかにしました。

彼が見つけたことの一つが、仲良しの夫婦は日ごろからお互いにちょっとした気遣い・優しさをたくさんしている、ということです

ちょっとした優しさの行動とはたとえば、

● 寝ている夫・妻の掛け布団を、肩にかけてあげる。
● 寝室が寒くないよう暖めておく。
● 食料品を買いに行ったら夫・妻の重いビニール袋を持ってあげる。
● 一日の疲れを癒すために、肩や背中をマッサージしてあげる。
● 電車の切符を相手の分も買う。
● 仕事帰りに、ちょっとしたおみやげを買って帰る。
● 帰り道に、夫・妻に必要な日用品などの買い物をして帰る。
● 車で送り迎えをするとき、面倒くさそうなそぶりを見せず、
  こころよくさっと行く。

こんなホンのちょっとした優しさが、パートナーとの「愛情貯金」を増やします。

幸せな人は恋愛や結婚の相手に対して、普段から「愛情貯金」をたくさんしています。だからケンカになったときにエスカレートしなくて済みます。

反対に幸せじゃない人は、普段からの「愛情貯金」が乏しいので、ケンカをしたときに怒りをとめることができず、エスカレートしてしまう傾向があります。

 

あなたから、ちょっとした優しい行動が関係を変える

もしあなたにパートナーがいるなら、まずはあなたから、相手への優しさの行動・思いやりの行動をたくさんしましょう。うまくゆく夫婦はちょっとした気配りをたくさんします。その積み重ねがすごく重要なのです。

もちろん、高価な誕生日プレゼントや二人っきりの旅行などの大きなイベントはいいことですから、それらはぜひ実行しましょう。

でも、幸せなカップルになるためには、めったにできない大きなイベントをたまにするよりも、誰にでもすぐできる日ごろのちょっとした気遣いと優しさの行為をたくさんすることのほうがずっと重要なんです。

日ごろからお互いにちょっとした優しいおこないをして愛情貯金をせっせと積み立てているカップルは、もめごとがあってもそれまでの二人の愛情がたくさんあるから、別れずに済みます。

つまり、日ごろからお互いへの思いやりを行動と言葉で表現しているカップルこそが、仲良しでいられるカップルなのです。

そして、愛情貯金を増やす効果的な方法の一つが、相手への感謝を伝えることなのです。つぎから、感謝の大きさとカップルの幸せ度の関係について、心理学の研究でわかったことをお伝えします。

【参考文献】
(論文A)Nezlek, J.B., Newman, D. B., and Thrash, T.M.(2007). a daily diary study of relationships Between feelings of gratitude and well-being. The Journal of Positive Psychology, 12, 323-332.
(論文B)Allen, S. (2018). The science of gratitude. A white paper prepared for the John Templeton Foundation by the Greater Good Science Center at UC Berkeley.

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