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「細川藤孝の師、登場」と「放映日12月6日」には深い意味が?…『麒麟がくる』の楽しみ方

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

2020年12月12日 公開 2022年06月30日 更新

 

「細川藤孝の師匠」三条西実澄の登場と放映日の12月6日には意味がある…?

こちらも初登場人物、三条西実澄。この名前をあまり聞いた事がない人も多いのではなかろうか?

三条西実澄は古今和歌集を極めた学者である。ドラマでも書物か歌集に集中している様子が描かれた。歌から光秀の人柄を見る実澄は、光秀を気に入った。これは後に面白い縁を結ぶためと考える。

光秀の友である細川藤孝も歌人であるのじゃが、藤孝の歌の師匠が三条西実澄である。

実は1572年12月6日(和暦)に藤孝は実澄から古今伝授を受ける。そう、本日の放送が12月6日。奇遇とは思えぬ演出に感服仕った!

 

光秀と義昭の「訣別」となるか…?

さぁ、此度の解説は如何であったか? 光秀は坂本城を拠点に近江を平定。丹波へ攻略へと移る。この先も坂本城は重要な拠点として登場するはずじゃ。城郭の姿をドラマで描かれることを期待したい。

光秀の狩衣(礼服)姿は、毎度の事ながら変装は着慣れぬ様子。こういったエンタメ要素を忘れぬ「麒麟がくる」の見所の一つじゃ。

次回は三方ヶ原の戦いが描かれるのであろうか? 次回の「訣別」という題目、光秀が将軍義昭からの訣別を意味すると予想する。それでは、「第36回 訣別」も楽しんで参ろうぞ。

【参考文献】
・『大河ドラマガイド 麒麟がくる完結編』(NHK大河ドラマ・ガイド)
・『信長公記』
・『完訳フロイス日本史』(中公文庫)
・NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』公式サイト

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