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東大卒・片づけのプロが教える「仕事ができる人の整理術」

米田まりな(整理収納アドバイザー)

2020年12月25日 公開 2022年10月25日 更新

米田まりな

想像以上に狭い「日本の部屋」

そもそも、日本の都市部に住んでいる以上、私たちの部屋は狭いのです。これはどうしようもありません。

まず諸外国と比べた際、日本の平均住宅面積は狭く、アメリカの3分の2程度にすぎません。それなのにアメリカ人は10世帯に1世帯、トランクルームを使っています。

さらに、国内の住宅面積の地域差は非常に大きく、東京都民は、茨城県民と比べて3分の1の広さの家に住んでいます。家賃も東京は全国と比べてずば抜けて高く、よほど収入に余裕がないと広い部屋には住めません。

一方、東京都民と茨城県民で物欲の差が3倍も違うはずはなく、全国どこに住んでいても所有するモノの量に大きな差はありません。つまり、東京に住むだけで、収納の難易度が茨城県の3倍にも跳ね上がってしまうのです。

「所有するモノはすべて家に収める必要がある」と考えた時点で、あなたの所有欲は住宅事情に縛られます。またモノへの愛を守りたいために、立地や住宅設備を妥協して、快適ではない生活を送るのもじつにもったいないことです。

「所有」と「家に収めること」は両立できない場合は、まずは両者を分離して考えることから始めましょう。

そして、自分の手元にすべてのモノを置くのではなく、「これは、いまこの瞬間にどこにあるべきか?」を考えて定位置を決めることで、部屋の広さにかかわらず片づけはスムーズに進むでしょう。

 

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