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海外の薬は危険? 安全?

2021年05月27日 公開

岡田正彦(新潟大学名誉教授、医学博士)

医師(イメージ)

「海外で購入した風邪薬がよく効いた気がするので、また入手して使いたいのですが、何か問題があるでしょうか」岡田正彦先生(新潟大学名誉教授、医学博士)にお聞きしました。
 

岡田正彦(新潟大学名誉教授、医学博士)
専門は予防医療学、長寿科学。大規模な追跡調査に基づき、日本の医療や健康に関する間違った常識に警鐘を鳴らしながら、日本人のがんや血管障害などの危険因子を探るための研究に取り組む。著書多数。

※本稿は「PHPくらしラク~る♪」2021年6月号《くらしラク~る♪健康シリーズ》より転載したものです。
 

国内の薬と海外の薬は同じではない

日本国内で流通している薬は、すべて国による安全性についての厳しいチェックがなされています。国による許可を受けていない薬は、日本では病院で処方してもらうことも、ドラッグストアで購入することもできないことになっています。

海外で売られている薬も、その国の承認を得ているので安全性は確認されていると思われるかもしれませんが、欧米と日本では、薬用成分の含有量が4倍くらい異なることもあります。体質や体格の違いがあるため、海外で売られている薬には有効成分がかなり多く入っていることがあるのです。

そのため、海外旅行中に現地で買った風邪薬などが手元にあったとしても、それを服用することはおすすめできません。
 

薬の個人輸入はリスクが高い

一般の個人が、自分自身が使うために薬を海外から持ち込む「個人輸入」は、一定の条件をクリアすれば認められています。

しかし近年問題になっているのが、「個人輸入代行」と称して、海外の安価な薬や日本では販売されていない医薬品やサプリメント、処方箋が必要な薬などの購入を仲介するインターネットのサイトです。旅先の国で、ドラッグストアなどから入手する薬を服用するのも危険なのですから、だれが販売しているのか、どんな成分が入っているのかも確認できない薬やサプリメントを使用するのはとてもリスクのあることです。

実際、海外製の「やせ薬」によると疑われる死亡例や健康被害が報告されており、厚生労働省からは「インターネットで個人輸入する医薬品は偽造品の可能性もある」といった注意喚起がなされています。

医薬品の個人輸入は、海外で受けた薬物治療を継続する必要がある場合や、海外からの旅行者が常備薬として携行する場合などへの配慮として認められているものです。安全性が確認できない医薬品を個人輸入するのはとても危険です。とくに、飲んだり塗ったり貼ったり吸ったりするものはリスクが高いため、絶対にやめましょう。

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