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新婚の頃は優しかったのに…産婦人科医が明かす「産後に妻が別人になってしまう理由」

2021年06月11日 公開

東野純彦(東野産婦人科院長)

 

「産後の記憶」はずっと残る

「産後の恨みは一生忘れない」という言葉があるように、オキシトシンは記憶と強く結びつくということも判明しています。

例えば、熟年離婚した60代の女性が「元夫は育児にはまったくノータッチだったから、子どもが自立したらすぐにでも離婚しようと思っていた」とか、産後の母親が「まだ生後1カ月も経っていない子どもがいるのに、夫が飲み会で明け方に帰ってきたことはずっと恨んでいる」といった話を聞いたことがある人も少なくないと思います。

決して女性が恨みがましい生き物であるというわけではありません。これもまたホルモンがそうさせているのです。しかし、ここで「産後の母親に起きるホルモンの変化が原因なら、もうどうしようもないのでは?」と諦めるのはどうかやめてほしいのです。

オキシトシンによって恨みを忘れないということは、良い行いも忘れずにいると考えられます。つまり産後に夫が優しくしてくれたとか、うれしい言葉をかけてくれたとか、そういった記憶もずっと残るのです。

だから「妻がちょっと攻撃的になったのはホルモンバランスのせいだから、とりあえずほうっておこう」ではなく、「どうすれば精神的に安心させることができるかな」と夫の視点で考えてみてください。具体的にアドバイスするならば、妻の話をゆっくりと聞いてあげることです。

何度も言いますが、産後の母親は常に孤独のなかにいます。まだしゃべれない赤ちゃんと1日中一緒にいて「今日は誰とも会話をしなかった」という人も多いのです。だからこそ夫が話し相手になってくれるだけでも、ずいぶんと心は落ち着きます。

そのときに重要なのは、問題を解決しようとすることではなく、ただ「うんうん」と気持ちに寄り添い話を聞いてあげること。すると「この人は私のことをちゃんと見てくれている」と安心感を抱くことができます。

オキシトシンによって敵認定されてしまったとしても、たちまち「味方」に切り替わることは十分にあり得るのです。

 

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