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誰にも一度は訪れる「ビッグチャンス」をみすみす逃してしまう理由

2021年08月02日 公開

千田琢哉(著述家)

エリート

「あの人の人生には運があったが、私にはなかった」。成功した友人についてこう語る人は多い。しかしながら、彼は根本的に間違っている。実は彼の人生にもいくつかビッグチャンスは訪れていたが、彼が気付かなかったのである。あるいは、気付いていても普段からの努力不足がたたり、準備が出来ていなかったか、チャンスにチャレンジする勇気がなかったからなのだ。

その証拠に、彼はこうも呟く。「あの時に、違う行動を取っていれば……」。本稿では著書累計340万部のベストセラー作家・千田琢哉が、“ビッグチャンスを活かす方法”について語る。

※本稿は、千田琢哉著『人生を大きく切り拓くチャンスに気がつく生き方──あのとき、こうしておけば良かったと思わないために』(かや書房)を一部抜粋・編集したものです。

 

大型チャンスは70前後の実力で到来する

何でもそうだが、狙っているうちは手に入らない。執着をすっかり忘れた瞬間、手に入る。正直なところ、「え、もうちょっと待ってくれよ」と言いたくなると思うが、大型チャンスとはそういうものである。

自分がイメージしている大型チャンスの受け入れ態勢を100の実力とすれば、70前後の実力で到来するのだ。これまでの私の人生でもそうだったし、私が薫陶を受けてきた師たちも異口同音にこれを教えてくれた。

この時に支えてくれるのは、これまで中型や小型チャンスを軽く見ずにちゃんと向き合ってきたという実績である。大型チャンスが巡ってくるのは、大抵やや実力不足の状態だと知っておく。入試問題と同じで、初歩と基礎を疎かにしては応用問題を解くことは永遠にできない。

もちろん大型チャンスと中型や小型チャンスとでは、まるで違う。率直に申し上げて、中型や小型チャンスの延長線上には、大型チャンスの掴み方は存在しない。小型から中型へのステップアップが一段違いだとすれば、中型から大型チャンスへのステップアップは三段以上違う。

だからこそこれを掴み、あなたの人生で活かせばステージが変わるというわけだ。私もこれまでに何度か人生のステージを変えてきたが、それらすべては数段飛ばしだった。

最初の頃は自分の実力不足を不安に思ったが、次第に長期的な成功者の誰もが経験することであり、大型チャンスが巡ってくるのは大抵実力不足の状態であると相場は決まっていると気づかされるようになった。

だからこそ日々粛々と成すべきことを成し、大型チャンスが巡ってきても70の実力で迎えようと腹をくくれるようになる。知人の通訳の例を挙げると、国連英検やTOEICのスコアが自分の目標に達しないレベルで、いつも重要な仕事が舞い込んでくると言っていた。

しかし普段から成すべきことを成しているので、そうした重要な仕事をこなして修羅場をくぐり抜けながら次々と実力を向上させているのだ。強調しておくが、あなたにも大型チャンスが巡ってくるのはいつも実力不足の状態である。そして大型チャンスからは絶対に逃げてはいけない。

大型チャンスが巡ってきたということは、あなたにそれを受ける資格があるということだからだ。相手もあなたが実力不足であることは百も承知であり、その大型チャンスを踏み台にして次のステージに進んでもらいたいと願っているのである。大型チャンスを与えてくれた相手に報いるべきなのだ。

もちろんそれを活かせなければ、あなたには二度と大型チャンスが巡ってこないかもしれない。だが大型チャンスから逃げた者は、もう永遠にその世界では一流にはなれない。同じアウトなら、見送りの三振ではなく空振りの三振のほうが人生を生き切ったと言える。

しかもせこい空振りではなく、ド派手な空振りのほうがいい。少なくともホームランになる可能性はゼロではない。好きなことで生きたければ、大型チャンスを決めなければならない。人は誰でも好きなことを仕事にして生きていきたい。それが実現できたら毎日が天国であり、最高の人生が送れる。

 

チャンスに気づくたために必要な2つのこと

私自身が30代でそれを実現し、今日まで生きているのだからそれは間違いない。なぜそんな人生を送ることができたのかと言えば、もちろんこれまでに出逢った長期的な成功者たちから薫陶を受けたからである。ただし彼ら彼女らと出逢っても、絶対に外せない試練がある。

それは、誰の人生にも一度は巡ってくる大型チャンスを決めなければならないということだ。しかもその大型チャンスは、裏で誰かに助けてもらったのでは意味がない。そんなことをしても長期的な成功者たちは瞬時にその小細工を洞察し、あなたは永久追放されてしまうだろう。

私は一点の曇りもなく好きな人だけに囲まれて、好きなことだけをしながら人生を謳歌できているが、すべてのきっかけは私が大型のチャンスを決めたからである。

遠慮会釈もなく言わせてもらえば、本を執筆するにふさわしい経歴を獲得し、出版のチャンスを掴み、20万部超の作品を出したからこそ、今好き放題の人生を歩めているのだ。

すでに述べたように自分の勝負の土俵で一度狼煙を上げてしまえば、少なくとも国内で出逢うべく人には出逢うことができる。もちろんご縁のなかった人が大半だが、国民の1%、否0.1%や0.01%にご縁を持たれるだけで生涯この道で生きていけるのである。

これを、あなたにそのまま当てはめてみればよくわかるだろう。どんな世界で生きていくためにも、好きなことで生きたければ少なくともプロのオーディションに通らなければならないし、めでたくプロになってからも成功を決めなければならない。

歌手の世界、お笑いの世界、スポーツの世界は全部そうだし、実はサラリーマンの世界だって同じなのだ。ビジネスの世界では誰も教えてくれないが、「これを決めてくれた人間は別格扱い」という暗黙のテストがある。

まずはそのテストの存在に気づく感性が必要だ。そのためには二つのことに注意しよう。まず一つ目は、一流の人がそれを見る眼光を観察することだ。もう一つは、それを目にした瞬間の違和感を大切にすることだ。

この二つさえ踏まえておけば、「あ、これ大事なやつだ」と愚鈍な人間でも察知できる。あとはそれに全身全霊で立ち向かい、自分はこのために生まれてきたのだと自覚することだ。

 

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