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シリコンバレーで働いてわかった「日本人がお金持ちになれない」納得の理由



2020年08月24日 公開

酒井潤(シリコンバレー・エンジニア)

酒井潤(シリコンバレー・エンジニア)

自分の生涯年収を考えたことはあるだろうか? 「一般的なサラリーマンの場合、一生働き続けてもせいぜい1億円」などと言われる。だがじつは、働き方について少し考えを変えるだけで生涯稼げる額はガラッと変わる。

プログラマーの酒井潤氏は文系でありながら独学でプログラミングを学び、現在は、全米給与ランキング4位の米国Splunk,Incでソフトウェアエンジニアとして勤務。また、副業でUdemyのプログラミング講師も務め、年収1億円を実現した。

本稿は、酒井氏の著書『シリコンバレー発スキルの掛け算で年収が増える複業の思考法』(PHP研究所)より、シリコンバレーの事案に見る「稼ぐ人の条件」を紹介する。

※本稿は、『シリコンバレー発スキルの掛け算で年収が増える複業の思考法』 (PHP研究所)の内容を抜粋・編集したものです。

 

年収4000万円では足りない

「シリコンバレーでは年収4000万円でも中流階級」とよく言われます。

これは間違いではないと思います。

むしろ子どもがいれば、4000万円ではちょっと物足りない生活になります。累進課税なので、年収4000万円だと連邦税とカリフォルニア州税を合わせて46%を払い、家賃や学費やら生活費であっという間に1000万円以上の出費がある。

さらに、シリコンバレーにはテスラや最新の電子機器という誘惑が多いので、そういった生活用品に
お金を使う人も多いようです。

したがって、本業とは別に副業や投資などで積極的に資金を増やすビジネスパーソンが多いです。

シリコンバレーでは、いわゆる「大金持ち」になる人には、共通する特徴があります。

仕事のスピードが速いことです。

ビジネスで大事なのはいうまでもなく、スピードです。この点においても、シリコンバレーの環境は優れています。

日本には真似ることへの罪悪感がありますが、シリコンバレーでは反対に真似の応酬が行なわれています。

多くのスタートアップ企業が、注目を浴びているサービスやモノを真似します。配車アプリのUber(ウーバー)の後発のLyft(リフト)は似たような配車サービスを提供していますが、シリコンバレーのユーザーは両者を比較して安価なほうを利用します

そのため有名無名は関係なく、後発でも十分に対抗できる。そこで競争が生まれれば消費者にとっても利益になります。これがシリコンバレーならではの発想です。

アメリカではバグがある状態で製品を出し、それを売って回収したお金でバグを修正しながら、開発を進めていくのが普通です。もし競合他社が優れた機能の開発を始めたら、それまで開発していたものをやめてでも、すぐに真似をする。

企業も徹底的に「スピード」を重視しているのです。

 

外注癖の強い日本企業

他方、日本企業では一度つくり始めた製品は最後までやり遂げるという精神が強く、アメリカ企業が繰り返す仕様変更の速度にまったく対応できていません。自動車業界や半導体メーカーなどは、何度も煮え湯を飲まされてきました。

私自身、3カ月で3度チームが変わり、そのたびに頑張ってつくったコードがすべてムダになったことがありますが、こんなことはシリコンバレーでは日常茶飯事です。

スピードの違いが日米企業の差になるケースは多いです。

日本では自社のコア製品を外注するメーカーが多く、仕様変更を応じるケースはほとんどないでしょう。しかし、シリコンバレーの上場企業で自社のコア製品を外注している例など、私は聞いたことがありません。ほぼすべて自社開発です。当然、仕様変更にも即座に対応でき、サービス&機能向上に繫がっています。

本社から送り込まれた日本人駐在員が、スピード開発を目的として「アジャイル開発」の調査に来ることがありますが、はっきりいって意味がありません。自社開発をせずに外注している時点で、アジャイル開発に適応できるとは思えないからです。

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