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侍ジャパンはなぜ強かったのか? 国際大会で勝負を分けた「リーダーの一言」

2021年08月14日 公開

仁志敏久(横浜DeNAベイスターズファーム監督)

 

吉田麻也主将が放った一言の真意

スポーツというのは時に残酷です。勝者と敗者には、どんなに慰められても縮まらない距離があります。

「負けて悔いなし」「さわやかに散る」など、日本には敗者を称える言葉もありますが、全力でプレーし、実力をいかんなく発揮したうえで負けてしまったとしたら、上をめざしたい選手にとってはこれほど悔しい結果はありません。

「みんな胸を張って帰ろう」

東京オリンピック2020で惜しくもメダルを逃したサッカー日本代表の吉田麻也主将がメンバーに投げかけた言葉です。私たちも子供たちにはそう声をかけることがありますが、それ以上かけられる言葉が見つからないというのが本音でもあります。

もちろん、涙が止まらない子供たちは、おそらくそんな言葉くらいでは「そうだな、よくやったよな」とはすぐには切り替えられないでしょう。

「まだ若いんだからいい思い出でいいじゃないか」などと言う人もいます。しかし、子供たちにもプライドや自信、試合にかける思いはあり、それは大人と大差はありません。

まだ小さな心の中に、いま考え出せる目いっぱいの思いを詰めて戦っています。もしかしたら、人生経験が少ない分、負けた時のショックは大人よりはるかに大きいかもしれません。

どれだけ泣いても変えられない現実がただただ悲しく悔しい。その思いは痛いほどよくわかります。子供たちにとっては初めての大きな挫折かもしれません。

「まだまだ敵は多い。もっと高いところをめざさないとまた負けてしまう」

そんな思いを抱いて次に向かってほしい。勝利を求めつつ、涙から新たな感情を見出してほしいとも思う。成長して「あいつは強い」と言われる人は、そんな経験をたくさんしています。なんとも勝手で、矛盾した監督ですが、子供たちのこれからに効く刺激を与えて終わりたいといつもひそかに思っています。

 

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