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戦国時代のID代わり!? 450年の歴史を持つ「真田紐」に隠された秘密

2021年10月14日 公開

真田幸光(愛知淑徳大学教授),墨屋那津子(真田紐スペシャルアンバサダー),墨屋百香(Atelier sumiクリエイティブディレクター)

 

ラッピングの新しいスタイルの可能性

【墨屋那津子】すみやの特徴的な真田紐として、庶民が使っていた綿だけでなく、新しいマテリアルを開発しました。シルクの良さと綿の強さを併せ持った加賀錦というもので、約50年前に発明した新素材です。

美しくてもシルクは高価。一方で、綿だと輝きが足りないということで考案しました。せっかくですのでその素材のバッグをご紹介させていただきます。こちらは、70代の歳になる作家様が一カ月にたった一つしか作ることができない、本当に貴重なものです。

加賀錦

「なぜそんなに時間がかかるのか?編むだけでは?」と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、真田紐の強さをそのままバッグに反映するために、編んだ後、特殊な加工を施します。少しのミスがあると「これはダメ」ということになってしまうのです。数百年後もこれが使われるという思いを込めて作られています。

【真田】これから取り組んでいきたいことについてもご説明いただけますか。

【墨屋百香】「少数でも、本当に良いもの作る。その思いをわかっていただける方々に使っていただき、愛され続けていく」という点を、伝統工芸品として一番大事にしたいと考えています。

例えば、職業がどんどん多様化してくるのと同じように、真田紐も紐にとらわれない新しい価値を想像する、例えば建材や家具など、そんな色々な形があると思います。そうしたものを発信する力を「Atelier sumi」という新しいブランドで養っていきたいと思います。

【墨屋那津子】今、決まってきている案件についてもご説明します。例えば、木箱に紐というと結ぶということが当たり前になっています。しかし、結ぶということ自体を面倒に感じるのが現代人の感覚なのではないでしょうか。

最近、高級菓子の分野では、水引きのゴム化が行われているのはご存知でしょうか。すごく良いアイデアだと思いました。そこで、あるメーカーさんにご提案させていただいたことがあります。

例えば、お酒を入れる箱を結ぶ紐についてです。本来は上で結ぶのですが、紐の後ろを一部ゴムにしてしまうのです。お弁当箱のようなイメージでしょうか。既存の紙でできているブランドの箱にかけるだけなのでとても簡単です。

この提案は大変喜ばれました。パッケージする人の作業時間の短縮につながりますし、何より新しいと。後ろにゴムを付けるという提案はこれから伸びそうだなと感じています。ジャパンギフトラッピングの新しい形として定着化を目指していきたいです。

【真田】普通にあるものでも、しっかりとした素材、それに無形資産を付けて、有形資産として素晴らしいものにしていくという取り組み。高く評価されることだと思います。そんなお二人が、私の祖先と縁がある真田紐に、焦点を当ててくださってる、これから拡大していくことを目指されている、ということでとても嬉しく思っています。

 

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