PHPオンライン衆知 » 社会 » 「現代の世話焼きおばさん」こと仲人が、コラムニストになったわけ

「現代の世話焼きおばさん」こと仲人が、コラムニストになったわけ

2021年09月24日 公開

高須美谷子(仲人)

 

仲人が成婚に導ける秘訣

――仲人の方には、誰にどんな方が合うのかわかるのでしょうか。

(高須)経験則的なところもありますが、家庭環境や育った経歴、ご本人の性格からしっくりくるタイプは自ずと決まります。多くは本人が口にする希望とは違っていたりしますが、会って見ると意外や意外、ぴったりのカップルになった例は数知れずです。

――本人はそれに納得するのでしょうか。

(高須)そこが仲人の腕の問われるところですね。多くの人は自分が相手に求める条件を間違えていて、自分にぴったり来ない条件にこだわるものです。古くから男性は女性に美貌と若さを求め、女性は男性に年収と肩書きばかり要求しますが、本当にその人が望むポイントは別にあるものです。

――では、最初は「あなたにはこの人が合う」と言われてもピンと来ないものなんでしょうか。

(高須)そうなんです。ですから、最初から合うタイプを紹介することはしません。当初は本人のしたいように婚活を進めます。自分が希望する条件でお相手を探し、お見合いを組ませます。

そのうち「なぜか縁談が決まらない」「自分が求められている人に求められない」ことに気づくわけです。そこでようやく、「他にも幅を持たせていろんな人をみてみましょう」と仲人から勧めるのです。

――なるほど。自分の戦略がダメになった時に持ちかけるんですね。

(高須)段階を踏み、その方の心理や状況を見ながらアドバイスしているんです。一方的にお勧めしたり意思に反することは極力したくないですから。カウンセリング業にも近いところがありますね。

――高須さんは現在、講談社現代ビジネスにて連載をしているそうですが、どういった経緯でコラムニストになったのでしょうか。

(高須)アップルシード・エージェンシーさんにプロデュースしていただいたおかげで、念願だった書籍を今度出版することができるようになり、PRもお願いしたところ、講談社さんで連載をする運びになったんです。

本来はコラムニストになることにそこまで積極的ではなかったのですが、記事作成のサポートもしっかりして頂いて、やってみると発信してみて本当によかったと思っています。

――反響はありましたか?

(高須)すごくありました。まず、私のところへ問い合わせが増えましたし、記事を見て頂いてから入会しご成婚された方も一名出ました。仲人業について、詳しく知ってもらえたのもよかったですね。

一般的には「説教されるんじゃないか」「口うるさく言ってくるのではないか」と敬遠し、「相談所に行くのは最後の砦」と思う人も多い。でも、記事をみて頂いて「こんなことも仲人はしてくれるんだ!」とサポートの厚さ・きめ細やかさに気づいてもらえたのだと思います。

何より、記事の質を褒めてもらえることも多く、登場する人物に共感してもらえたようです。これまで実際に婚活し始めて、こちらがなんども口酸っぱく言ってどこかで一度は挫折しないと気づいてもらえなかったようなことが、すんなりと理解してもらえたようです。

――すでに記事を見て教育された状態で相談所にきてくれるんですね。

(高須)そうなんです。仲人は本来、お客様の成婚に向けて毎日忙しい。ですから、忙しい仲人ほど私のように情報発信している時間がないものです。それでも、こうして結婚難の時代に記事を見て学びを得てくれるんですから、やってよかったと思います。

――高須さんの記事は結婚難の時代に、一つの希望になっているんですね。

(高須)そうなってくれるといいですね。読者のみなさんにはポジショントークとして取られてしまうかと思いますが、現代は結婚するには難しい時代です。

アプリ婚活も流行っていますが、結婚するには相手との駆け引きが必要ですし、そこに至るまで何年かかるかわからない。相手が嘘をついているかもしれない。突然音信不通になったり、時には大きく傷つけられることもあると聞きます。

相談所が全てという気は全くありませんが、個人的には悪くない仕組みだと思っています。私自身も結婚相談所を経て結婚した経歴があるので、相談所のシステムにはすごく感謝しているんです。でも前述の通り、業界全体が厳しい戦いに晒されていますし、質のよくない仲人も溢れている。

本業は悩める方々を成婚に導くことですが、情報発信を通じて仲人の育成もしていきたいですね。業界の底上げをして、日本全体で「本当に結婚したい人が納得できる相手と結婚できる」世の中にしたいと考えています。

 

関連記事

編集部のおすすめ

インド出身の女性が国際結婚して痛感した「日本とイスラム社会の違い」

塩谷サルフィマクスーダ

両目の見えない女性に“即プロポーズ”…8年待ち続けた男性の「本心」

山田清機(ノンフィクション作家)/人物撮影:尾関裕士

夫より、子よりも長生きしてしまった…一人残された女性が緩和ケア病棟で思うこと

柳瀬篤子

2月開催!!ハッピーウーマンオンラインセミナーシリーズ-Dr.クリスティンペイジ

WEB特別企画<PR>

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

2月開催!!ハッピーウーマンオンラインセミナーシリーズ-Dr.クリスティンペイジ
  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

ホーム » 社会 » 「現代の世話焼きおばさん」こと仲人が、コラムニストになったわけ

×