休めない職場の空気はどうすれば? 精神科医が答える「デキる人の正しい休息」
2021年12月10日 公開 2024年12月16日 更新
休日をダラダラ過ごして後悔してしまう
Q.これといった趣味がないため、休日はダラダラ過ごして後悔しがち。こういう休日の過ごし方はよくないですか?
A.自分を上機嫌にさせる"自分たらし"の技を見つけて
休日の過ごし方は、人それぞれ。ダラダラ過ごしているのが楽しいなら、それでも全然OK!アテクシなんて、いつも朝早く目が覚めてしまうので、休日に昼まで寝られたらラッキー!と思うわよ。
でもダラダラ過ごして後悔するなら、そのことを反省して、次の休日はどうするか、決めておく。そしてダラダラ過ごしたことは忘れて気持ちを切り換えるのよ!週末の休息は気分転換のためにあるの。忘れないで!
よくあるのが、反省しても「では、これからどうする」という結論を出さない人。結論を出さないのは自分を変えたくないからで、変えたくないことの言い訳のために罪悪感を持ち出すわけ。反省して罪悪感を持つと、何となくそれが結論の代わりになって落ち着いてしまうのね。その結果、次の休日もダラダラして、また後悔するの繰り返し。
自分を変えたくないのなら、「私は延々とダラダラして後悔する、を繰り返すのだ」と結論づけて、ケリをつければいいわ。自分で行動を決めておけば、後悔はしないわよ。
ダラダラするのが嫌なら趣味があったほうがいいわね。どんな趣味を選んだらいいかわからない人は、「趣味を探す趣味」でもいいと思う。趣味なんていくらあっても損することはないんだから。とにかく趣味でも何でも、自分で自分を機嫌よくする方法をできるだけたくさん持っていると楽しいわよ。
よく人を上機嫌にする人を"人たらし"というけれど、アテクシは"自分たらし"になるといいと思う。自分で自分をメロメロにできる手札をいくつか持っていると、休日も楽しく過ごせるわ。
ただし過度な買い物、ギャンブルなど依存性の高いものは要注意ね。そのためにも普段から何が楽しいのか、自分をよく観察してみて。何かをすることだけじゃなくて、誰といるかでも楽しさが変わってくるから、そういう点も意識してみると"自分たらし"の技がいろいろ見つかるわよ。
【PROFILE】Tomy(精神科医)
1978年生まれ。某国立大学医学部卒業後、医師免許取得。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックに常勤医として勤務。2019年から本格的に投稿を開始したTwitter 「ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き♡」が評判を呼び、半年ほどで13万フォロワーを突破。覆面で雑誌、テレビ・ラジオ番組にも出演している。著書に『1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)などがある。