仲間やコミュニティは「継続の助け」になるが...
資格試験の勉強において、仲間がいることは継続の力になります。モチベーションを高め合う人たち、お互いに刺激し合う人たちがいると、勉強を続けやすくなることは学生時代の経験からもよくわかるはずです。
学生と社会人の勉強の最大の違いは、時間の制約があることだと述べましたが、この仲間がいるかいないか、同じ目的をもつ人たちのコミュニティがあるかないかも、大きな違いの1つです。
社会人は、資格試験の予備校に通っていない限り、勉強仲間がいるケースのほうがむしろ珍しいでしょう。
中小企業診断士なら、目指している受験生と合格者のコミュニティや交流会といったものがあるので、それに参加することができますが、多くの資格で同様のものがあるかと言えば、あまり聞きません。
ただ、受験生のコミュニティがなくても、それぞれの資格試験に合格した有資格者のコミュニティがあるケースは多いので、そうしたコミュニティに参加できるのであれば、参加してみると得るものもあると思います。実際の仕事の話も聞けるでしょうし、どんな勉強をして合格したかも聞けるかもしれません。
独学となると、ついついサボってしまう人は、図書館の自習室や有料の自習室に行けば、目的は違いますが、勉強している人たちが大勢いるので励みになりますし、サボることなく勉強できると思います。
また、「監視役を置く」ことも有効です。家族に勉強の計画を渡して、監視役になってもらえば、「ちゃんと勉強やった?」「サボってない?」などと遠慮なく聞いてくるので、「やらなきゃ」という勉強のスイッチが入りやすくなります。
私自身は、友達と一緒に勉強するのは好きではありませんし、仲間やコミュニティの必要性を感じたことも、ほとんどありません。
水は低きに流れると言うように、仲間に1人でも勉強していない人がいると、「俺も少しサボろうかな」となりがちです。悪影響を受けるくらいなら、1人でやったほうがいいというのが私の考えです。
したがって、仲間がいたり、コミュニティがあったほうが安心して勉強できる、継続できる人は予備校に行くなりしたほうが良く、独学でも継続できる人は、それでまったく構いません。自分がどちらのタイプなのかで勉強のやり方を選びましょう。