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生き方

「上司に媚び、部下に高圧的な人」がいつも不機嫌である悲しい理由

渋谷昌三(目白大学名誉教授)

2022年07月14日 公開 2022年08月01日 更新

 

孤独を受け止めてあげるか、気にしないでスルーするか

こういう人にまず必要なのは、自分が抱える問題や、欲求不満を感じている自分自身と向き合い、見つめることです。そこから逃げずに一つひとつ解決していくことで、気持ちが安定し、周囲の人々にも優しい気持ちで接することができるようになります。

また周囲の人々も、本当は寂しく、幸福感の持てない人なのだと理解し、受け止めてあげることで変わっていくこともあります。

イヤミばかりを言って近所の人に嫌われていた独り暮らしのお年寄りが、心の内の孤独や老いへの不安をわかってくれるケースワーカーに出会って、すっかり優しい人に変わったりすることはしばしばあります。これなどは、周囲の受け止めが本人の変化につながる好例でしょう。

「でも、職場のイヤミなお局さまを理解して、受け止めてあげるほど、私の心は広くない」という人は、なにを言われても気にせずに、やり過ごすのが1番。「心の寂しい、かわいそうな人なのだ」と思えば、たいして腹も立たずに済むのではないでしょうか。平然とした顔で、

「夫にも"きょうは、いつもよりマシだ"なんて言われちゃった」
「はい! 悩みがないのが悩みでして...」

と笑って切り返せれば、相手よりも一枚上手となれるでしょう。

「いやー。そうなんですよ」と笑って切り返し、一枚上手な人になりましょう。

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