「ウォーキング」で筋肉のポンプ機能を活性化
次に紹介したいのが、血液循環をよくし、静脈を活性化するための「ウォーキング」です。
静脈血の循環は、足の血流が担っている部分が大きいので、ウォーキングで太ももとふくらはぎをポンプのように動かすと、動脈を含めて全体の流れがよくなります。
(1)ただぶらぶら歩くのではなく、少しひざを高く上げて、ふくらはぎと太ももの筋肉を意識しながら歩きます。
(2)手も下にさげたままでは静脈に重力圧がかかるので、ひじを曲げて前後に大きく振りながら歩くようにします。こうすると、腕の筋肉もポンプのように働いて、ますます血流が促されます。
日中は紫外線対策をしっかり行い、手や腕が日焼けしないように注意しましょう。決して無理をしないことも、長続きの秘訣です。
\ポイント/
・手は前後に大きく振る。
・ひざを高く上げる。
・ふとももとふくらはぎの筋肉を意識。
続かない人には「その場歩き」がおすすめ
ウォーキングを定期的に続けることが難しい人には、屋内でできる「その場歩き」をおすすめします。
その場で足踏みするだけですから、外に出られない日でもできますし、テレビを見ながら行うことも可能です。高齢の方の健康増進にも役立ちます。方法はとても簡単です。
ひざが足の付け根と平行になるくらいまで高く上げ、手はひじを曲げて前後に大きく振りながら、その場で足踏みします。3~5分を目安にします。
高齢の方は、何かにつかまって行うほうが安全です。片手だけを振る、あるいは足踏みだけでも大丈夫です。
その場歩きを終えたあと、ひじ上げ深呼吸法を行えば、血流促進とリラックス効果も得られます。
\ポイント/
・1回3~5分。
・手は前後に大きく振る。
・ひざを高く上げる。
・不安定なときは何かにつかまって。
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エクササイズを継続して「本来の機能」を取り戻そう