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専門医がすすめる「老け手」防止エクササイズ【3選】

阿保義久(外科専門医・脈管専門医、北青山Dクリニック院長)

2022年08月01日 公開 2024年12月16日 更新

専門医がすすめる「老け手」防止エクササイズ【3選】

「浮き出た手の血管をなんとかしたいけれど、医療機関での治療はちょっと怖い……」
「自分で血管のボコボコをすっきりさせる方法はない?」

など、人知れずハンドベインの悩みを抱えている人が多いようです。

ハンドベインの治療は決して怖いものではありませんが、痛みなどの症状がないのに医療機関を受診するのは、確かに抵抗があるかもしれません。

中には治療を受けたくても、近隣に治療を行っている医療機関がない場合もあると思います。

そこで今回は、外科専門医でハンドベインの専門医として治療に携わってきた阿保義久氏が推奨するセルフケアの中から、誰もが自宅で手軽にできる3つのエクササイズをご紹介します。

※本稿は、『「老け手」解消! 手・腕に浮き出る血管はこうして改善する』(PHP研究所)より、一部抜粋・編集したものです。

 

「ひじ上げ深呼吸法」で血流と呼吸を活性化

自分でできるセルフケアの方法として、ぜひおすすめしたいものがあります。それが「ひじ上げ深呼吸法」です。

ひじ上げ深呼吸法は、ハンドベインへのアプローチとして、私が考案したエクササイズです。

診察の際、ハンドベインを気にされている女性の方に許諾を得て、ひじ上げ深呼吸法を試してもらいました。

すると、ひじ上げ深呼吸法を行う前にくらべて、ひじ上げ深呼吸法を10回行った直後のほうが、明らかに手の甲の血管のふくらみが目立たなくなっていました。

見た目だけでなく、超音波(エコー)を使って手の甲の静脈の太さを測定したところ、ひじ上げ深呼吸法を行う前は3.5ミリメートルだった血管が、ひじ上げ深呼吸法を行ったあとは2.3ミリメートルまで細くなっていました。1ミリメートル以上も細くなったことが確認できたのです。

静脈の流れは、動脈の流れで押し上げられるほか、呼吸による圧力も静脈の流れを促します。

ひじ上げ深呼吸法は、血流と呼吸の両方を活性化する効果が期待できます。

 

実際に「ひじ上げ深呼吸法」をやってみよう!

この呼吸法のポイントは、ひじを上げることで胸郭と横隔膜を動かすところです。

静脈の循環を促す呼吸を行うためには、胸郭と横隔膜を大きく動かす必要があります。ポイントは、両ひじを動かすこと。ひじ上げ深呼吸法の方法は次のとおりです。

(1)背筋を伸ばし、鼻から息を深く吸い込みながら、両肘を斜め上にゆっくりと上げて胸を大きく広げます。これにより、胸郭が広がり、横隔膜が下がります。

(2)息を吸い切ったら、今度はおなかの中の空気をすべて出し切るイメージで、おなかをへこましながら口からフーッと息を吐き出し、両肘をゆっくり下げて、手を前に伸ばします。これにより、胸部が縮まり、横隔膜が自然に上がります。

※ 1~2の動作を【10回】繰り返します。

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「ウォーキング」で筋肉のポンプ機能を活性化

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