1. PHPオンライン
  2. 生き方
  3. 本田健が明かす「目標を達成する人・しない人」の決定的な違い

生き方

本田健が明かす「目標を達成する人・しない人」の決定的な違い

本田健(作家)

2022年12月13日 公開 2023年01月12日 更新

本田健が明かす「目標を達成する人・しない人」の決定的な違い

人生に満足できず不平不満を漏らす人がいる一方で、望む未来を手にして幸せに暮らしている人もいます。

"成功する人"と"成功しない人"との間には、一体どんな違いがあるのでしょうか。

20年以上にわたり「幸せとお金」について執筆活動や講演活動を行ってきた本田健氏に、目標を達成し、望む結果を手に入れやすい人の特徴を聞いた。

※本原稿は、本田健訳『新訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』(SBクリエイティブ)の刊行をきっかけにインタビューしたものです。

 

セミナー募集しても20人。そこで止めるか、続けるか?

「目標を達成できるかどうかは、個人の能力や周囲の環境による」と言われることがありますが、目標を達成できる人に共通しているのは、あきらめないということです。どんな目標でも、達成するまでにうまくいかないことはあります。それでも、諦めずに突き進んでいけるかどうか重要です。

例えば、私が視聴者1000名規模の「願望達成」に関するオンラインセミナーを行うことに決めたとします。最初に告知した時は、応募があったのは20人ほど。この状態だと完全に空振りしている感じです。ただオンライン開催なので、会場費はかかりませんが、ほとんどの主催者はこの段階でセミナーの実施をあきらめると思います。

2回目の開催告知のメールを出したら、50人程度まで応募者が増えました。開催の1か月前で、申込者は約100人。この人数では、さすがに開催が難しいと思うかもしれません。

ここで多くの人たちは、目標の実現を夢見つつも、無意識に望まない未来を見始めてしまいます。この例でいえば、集客を失敗して100人しか呼べない未来を見てしまい、落ち込む自分をイメージしてしまう。でもその途中であきらめてしまったら、目標を達成することはできません。

今はうまくいってなかったとしても、ゲームオーバーとは限らない。自分が負けを認めなければ挽回することができます。人生はたいていの場合、9回まで負けていても、「ごめん、もう1回いい?」とやり直せるものです。

2年で芽が出なかったとしても、3年目もあきらめずに挑戦しつづける。目標を達成したいなら、目標達成するまでの時間をおしまなければ、多くのことが実現できるでしょう。

例えば、先に挙げたセミナーの話でも、セミナー当日の朝までに頑張って申込者を増やせばいいわけです。私もあきらめないことで、何回もこのようなピンチを乗り越えてきました最初の参加者が100人しかいなかったとしても、毎回リスクをとって、あらゆることをやります。

 

「ダメだ」と思っても2秒で立て直す

他人から「あきらめるな」と言われて、頭で理屈ではわかっていても、なかなかうまくいかない経験は誰にでもあるでしょう。その原因は、目標を達成する途中で「感情の嵐」に巻き込まれるからです。小さな失敗で感情が乱れたり、自分の中にある自信を失いかける経験もその一例です。

私の感情も、みなさんと同じように毎日揺れています。ダメだと感じても、そこから毎回、気持ちを立て直しているだけです。このように自分の気持ちを立て直すことが重要です。

先日、早朝に英語でインタビューを受ける機会がありました。中学1年生からNHKラジオ会話で勉強した程度の英語力なので、朝からネイティブの英語のインタビューはかなり難しいです。

自分の中で「世界的なスピーカー」を目指していると言うわりに、ダメだったな、うまく言えなかったと思っては、自分で自分を励まして、気持ちを立て直しています。

「自分がダメだな」と落ち込んでも、2秒程度で立て直す。英語のペーパーテストを受けているわけではないので、気を取り直してもう1回やるしかない。ネガティブな人だと、その気持ちに囚われてしまうでしょう。"失敗した"、"喋れなかった"という気持ちから、立ち直れなくなる。それが理由で英語のインタビューを受けるのを辞めてしまうという人が多いのではないでしょうか。

しかし私は「英語は得意じゃないけど大丈夫?」と相手に聞きます。ここであきらめるのか、行動するかが大きな違いをもらたすと思っています。

別の例をあげると、作家として、「文章が下手だ」「あなたの言っていることはくだらない」など、アマゾンレビューに書かれたりすることがあります。本を読んでもいない人から背後からいきなり槍をブスっと刺される感じといった方がイメージでしやすいかもしれません(苦笑)。

100件の好意的な意見があっても、1件でも否定的な意見を言われると誰でも落ち込むものです。ただ、それでも文章を書き続けられる人でないと、作家にはなれません。それは決して傷つかないという意味ではなく、メンタルで血がダラダラ流れていても、それでも前に進めるかどうかということです。

次のページ
私たちは、自分が与えたものに見合ったものを受け取っている

関連記事

アクセスランキングRanking

前のスライド 次のスライド
×