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「かつての芸人にとってのタブー」を著書にしたEXITりんたろー。の思い

PHPオンライン衆知編集部

2022年11月15日 公開 2022年11月15日 更新

「かつての芸人にとってのタブー」を著書にしたEXITりんたろー。の思い

EXITのりんたろー。さんの初の著書『自分を大切にする練習』(講談社)が11月11日(金)に発売された。

自身の内面と向き合い書き下ろしたエッセイに加え、セルフケア32のアイデアを収録している。

「自己肯定感を高めましょう」と啓発するより、まずは自分の経験からセルフケアについて綴ったというりんたろー。さん。ブックファースト新宿店で行われた発表会にて、出版にあたっての思いや、読者へのメッセージを伝えてくれました。

 

コンプレックスだらけの人生

りんたろー。さんは、紫外線アレルギーによる湿疹や、顔の大きさなど、いくつものコンプレックスを抱えて生きてきたと回想する。

「昔は、湿疹のある手を隠して中学校生活を送っていたんです。それが今はネイルをしていて、みんながそれを褒めてくれる。今まで隠していたものをみんなが喜んでくれる世界線があるんだと、すごく嬉しかったです」

顔が大きいこともコンプレックスだった。これまでは先輩に顔の大きさをいじって貰うことで、ネガティブな部分を笑いに変えられて嬉しいと思っていたが、近年その考えが変わってきたという。

「いじられて本当に嬉しかったのか。ウケている笑い声に誤魔化されて、僕も嬉しいということにしてなかったのかなと思い直しました。容姿をいじる笑いって、"いま"っぽくない。EXITっぽくもないし」

容姿をあげつらいつつ誘う笑いが時代にフィットしなくなりつつある。それは、今を生きる多くの人も共感するところだろう。

 

芸人の中ではタブーだった「美容」

数年前まで、芸人の中で「美容の話」はタブー。「美を磨くなら、芸を磨け」とまで言われる世界だったという。ところが最近になって、その意識の変化を肌で感じるという。

「山里亮太さんも、ひと昔前までは"美容なんて"というタイプの芸風だったのが、それがいま変わってきているのが嬉しいです」

男性はパートナーや周りの女性にも、恥ずかしさがあり、美容の相談をしづらいこともある。しかし、りんたろー。さん相手ならと、相談してもらえることが嬉しいと顔をほころばせる。

新著には「男性の美容相談役」として役立ちたいという思いもあったそうだ。美容には興味はあるけど、美容誌は手に取りづらいという男性に読んでもらえたらとの願いも乗せられている。

 

まずは自分が大切であることを忘れないで

りんたろー。さんは、日々多忙で切羽詰まっている人にこそ、まずは自分が大切であることを忘れないでほしいと訴える。

「食事や洗顔も自分を大切にすることと同じ。行動から自分を大切にする練習をしていくことが大事」

美容というと、特別で手のかかるものと思い込みがちだが、暮らしに欠かせない食事や洗顔も、セルフケアの一部。毎日の行動こそ、自分を大切にする方向にもう一歩踏み込んでみては、と語った。

 

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