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「他人を傷つける人がたくさんいる世の中」で生きるために大切なこと

2022年02月25日 公開

ryuchell(りゅうちぇる)

りゅうちぇる

「りゅうちぇる」から改名し注目を集めるタレントのryuchellさんが2021年10月に出版した初の著書『こんな世の中で生きていくしかないなら』。その内容に世代を超えて支持の声が集まっているという。

同書で「自己肯定感なんて、そんな簡単に手に入らないよね」と自信を失いかけている人、悩める人たちに優しく語りかける語るryuchellさんに「自分との向き合い方」を聞いた。

聞き手:編集部(岩谷菜都美)

※本稿は『Voice』2022年3⽉号より抜粋・編集したものです。

 

個性を押し殺していた中学時代とその後

――ryuchell(りゅうちぇる)さんのイメージといえば、金髪にトレードマークのヘアバンド。2015年に地上波にデビューされた際には、「おバカキャラ」として、個性的なファッションと独特なキャラクターで世間を驚かせました。

その後、従来のキャラクターとは一転、生き方や考え方に関する発信をされるように。2021年10月に上梓された本書は、人間の心の奥底に触れる内容でベストセラーになりました。その転換点はどこにあったのでしょうか。

【ryuchell】転機となったのは2018年。結婚して息子が生まれ、初めて「守るべきもの」ができたことです。自分の言動によって妻や息子が後ろ指をさされる生き方はしたくない、という思いを抱くようになった。

地元の沖縄でも、中学時代は素の自分でいると周りから浮いてしまい、個性を押し殺す息苦しさを感じていました。でも18歳でテレビに初めて出たとき、素の自分をさらけ出せば出すほど、人から認めてもらえた。

いままで抑圧していたものが爆発したかのように、周りの目を気にせず、自分を自由に表現できるようになっていました。

子どもができてからはメディアの取材に対し、いままでキャラクターのなかで出す必要がないと思っていた自分の「人間」の部分を話すことが増えました。

もともと僕は、生まれたときからハッピーな性格ではなく、いまの自分に至るまでに大きな葛藤や苦しみを抱え、乗り越えてきた人間です。その経緯を発信するなかで、多くの人が共感を示してくれるようになったんです。

 

本に届いた中高年からの支持の声

こんな世の中で生きていくしかないなら(りゅうちぇる著)

――『こんな世の中で生きていくしかないなら』は、年齢層の高い読者からの反響が大きかったそうですね。

【ryuchell】「自分の思考は固まっているのではないか」と、不安に思う読者からの声が多かったですね。多くの人は歳を重ね、さまざまな経験を積むなかで、固定観念やマイルールができていく。

すると、自分とは違う考え方や人生を生きる他人に「こうしたほうがいい」「そんなことをしたら失敗するよ」と、自らの思考や生き方を強要してしまう。でもそれは同時に、自分自身をも縛りつけることになるんです。

若者に対して偉そうに語っている半面、自分は50代・60代になっても孤独を感じ、悩みが消えない。そうした葛藤のなかで僕の本に出合い、「苦しいときは逃げていい」「もっと自由に生きていい」と気付くことができた。そんな嬉しい言葉をいただきました。

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