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生き方

人の緊張を“ほぐす方法”を知れば、「人間関係」がうまくいく

蓮村誠(医学博士/マハリシ南青山プライムクリニック院長)

2012年10月16日 公開 2022年12月26日 更新

男性のストレスに「同情」してはいけない

では、男性の格好つける、甘える、にどう応じればいいかといえば、調子に乗らない程度にほめて、励ますのが正しいのです。

やってはいけないのが、同情です。

彼があきらかに無理をして、素敵なレストランに連れていってくれたら、きっとあなたは、少し遠慮がちに「素敵なレストランね。ありがとう」とか「こんなオシャレな店、はじめてだわ」などといって彼にお礼をいうでしょう。

でも、もしほめるなら、もっと直接的に彼をほめるとよいのです。たとえば「あなたって素敵なのね」とか「この店に来たかったの。あなたってすごいわ」というように、男性はじぶんを直接ほめられると、格好つけたかいを感じ、とてもうれしくおもいます。

また、彼の仕事がとても大変なときに、「おれ、すごいしんどい。もう会社辞めたいよ」と愚痴ったとき、あなたはもしかすると、情けないな、とおもうかもしれませんが、できるなら、少し甘えさせてから励ましてあげてください。

「そうね、大変ね。でも、あなたなら大丈夫。きっとなんとかなるわよ」と。すると、男性としては格好つけざるを得なくなりますので、がんばるでしょう。そして、その窮地を脱することができれば、彼は実力がつき、あなたから見て、彼は成長し、より頼りがいのある男性になるのです。

しかし、そんなときに「そうね、そんなに大変なら、辞めてもいいわよ。わたしも働いてるし、大丈夫」などといってはいけません。

男性は、こんな風に同情され、お金まで出してもらうようになると、もう甘えがとまらなくなり、ダメになってしまいます。

女性は、母性がありますから、男性を守ろうとしてこうしたことをしがちですが、はじめのうちはよくても、本格的に生活能力をうしない、ヒモ化してきた男性には頼ることもできませんから、女性がだんだん苦しくなってきます。わたしだけががんばっている。なっとくができない、となってしまうのです。

 

男女関係がうまくいかないパターン

男女の関係がうまくいかなくなるときの、ひとつのパターンがあります。

男性は、元気で調子がいいときは、女性の前でいいところを見せようとして、頼りがいのある態度をとろうとします。いっぽう、女性は、こころが満たされ、バランスがよいときは、男性の面倒をみて、そだてようとします。

この、頼りがいのある態度と、面倒をみる、の双方のよい面がでているときは、男女の関係はうまくいきます。

しかし、男性が疲れ、ストレスがあると、甘えるようになり、また、女性にストレスがあり、男性に頼りたい、という面がでてしまうと、この両者がぶつかって、関係がうまくいかなくなります。

男性が、情けないことをいっていると、女性は頼りがいのなさに不満を感じ、そして、甘えることができない男性もまた、不満を感じます。そして、たがいに相手を非難し、責めてしまうのです。

まずは、じぶんのこころとからだの状態やバランスを整え、健康でいることが大切です。瞑想やリラックス法でこころのストレスをとりのぞき、白湯を飲んで代謝を維持し、元気なからだでいられるようにこころがけましょう。

 

【PROFILE】
蓮村誠(マハリシ南青山プライムクリニック院長)

1961年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業、医学博士。医療法人社団邦友理至会理事長。オランダマハリシ・ヴェーダ大学、マハリシ・アーユルヴェーダ認定医。特定非営利活動法人ヴェーダ平和協会理事長。東京慈恵会医科大学病理学教室および神経病理研究室勤務後、1992年オランダマハリシ・ヴェーダ大学、マハリシ・アーユルヴェーダ医師養成コースに参加。現在、診療にあたる傍ら、マハリシ・ヴェーダ医療医師養成教育、全国各地での講演活動、書籍執筆など、マハリシ・ヴェーダ医療の普及に努める。

 

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