40歳から禁句にしたい3つの言葉
70歳をピークにするには、邪魔になる考えを捨てていく必要もあります。そのためにはまず、普段、うっかり使ってしまいそうな、言葉使いに注意しましょう。
なにげない言葉でも、知らず知らずに自分を蝕む呪文になることもある。だから、「禁句にしたほうがいいな」と僕が感じているものを3つ紹介します。
1つ目の禁句は、「僕はそういうことをやらない」。
自分がなにをするかしないか、型に嵌めてしまっている発言です。人づきあいにせよ、仕事のやり方にせよ、自分なりに工夫してうまくいき、流儀ができてくる40歳だからつい口にしがちな言葉ですが、今日から忘れてしまいましょう。「これまでの流儀」を繰り返していたら、新しいドアは開きません。
2つ目は、「ごめん、私にはわからないから」。
今までになかった知識や文化、新しいテクノロジー。なにもかも受け入れる必要はありませんが、「わからない」とシャッターを閉じたとたん、学ぶチャンスが失われます。学ぶことをやめたとたん、その人は老い始めるように感じます。
3つ目は、「人生なんてこんなもんだ。今のままでいい」。
結婚して子どもがいて、家のローンがあとどのくらい。会社での先行きも生涯賃金もわかっている。「もう先はすべて見えた。あとは子どものためになることと、ちょっとした楽しみを見つけながら生きればいい……」。30代後半くらいから、いろいろなことを投げてしまい、あきらめ気分になる。言葉は悪いですが、やさぐれている人すらいて、実に悲しいと感じます。
さて、あなたはどうでしょう。ときどき点検してみてください。
自分の流儀ができることは悪いことではありませんが、要はバランス感覚です。これまで培った流儀と新しいこと、両方を備えていくのが40歳からの人生を輝かせる秘訣ではないでしょうか。
自分が蓄積してきたことに固執するのではなく、新しいものをとりいれることで、さらに磨いてぴかぴかにする。その輝きを、今後はまわりの人のために役立てていく。
そういう生き方をしたいと思っているから、僕はこの3つの言葉に注意しています。