トップは俺が走ってやる!
トップを走るって、しんどいですよ、自分で道を切り拓いていかなきゃなんないし、風当たりだって一番強いんですから。
そりゃ先頭を誰かに走らせて、風よけにしたほうが楽といえば楽ですよ。ただそれじゃ、上には行けないんですよ。
二番手でいるっていうのは、結局、先頭を走るヤツが描いたストーリーに乗っかるってことでしょう。それじゃ脇役ですよね。自分が主人公じゃないんだから。
会社員だってそうだと思いますよ。誰かが作ったプロジェクトについていくだけじゃコマでしょう、コマ。プロジェクトを作った誰かを上にやるためのコマ。それじゃつまんないでしょう。それよりは自分でストーリーを作って先頭を走ったほうがいいじゃないですか。
この前ね、アラスカの犬ぞりレースのドキュメンタリーをテレビで見ましたけど、先頭切って走っている犬と、そいつについていく犬とは、顔が企然違うんですよ。先頭切っている犬はやっぱりいい顔してるんですよ。それに先頭切って走っている犬は、ほかの犬とは見えている景色が違うよね。先頭切って走っているからこそ、見える景色ってきっとあるんですよ。
そりゃ、一番風当たりも強いですよ、先頭を走っていると。
でも凧だって風受けないと高く舞い上がれないでしょ。あれと同じですよ、風を受ければ受けるほど、高いところにいける。風を受けるにはね、先頭を走るしかないじゃないですか。
だから最初に宣言しちゃうんですよ。「トップは俺が走る」つて。そうすりゃそうせざるを得ないんだから。この言葉もそうだよね。
みなさんだってそうですよ。トップを走ってみればいいじゃないですか。もうそれまでとはまったく違う世界が待っているから。そこからが本当の勝負なんですよ。