バタバタした時によく効く小さな習慣
2014年07月18日 公開 2024年12月16日 更新
【2】 なぜバタバタしてしまうのか?考える
バタバタしていると、どうしても焦る気持ちが大きくなってきます。
「どうにかしなきゃ!」
「少しでも目の前のことを処理して次に進まなきゃ!」
はやる気持ちとは裏腹にミスが増えたり、本来落ち着いてやればできることがうまくいかなかったりしてくるものです。
これは、今の状況をどのようにクリアしようか? という「How(どのように?)思考」で考えているからこそ、うまくいかないのです。
例えば、急にお腹が痛くなって病院に搬送されたとしましょう。
お医者さんが、どこが悪いのかを把握せずに、いきなりメスを持って手術をはじめたり、勘や経験にのっとって、ひたすら注射や点滴を打ちはじめたらどうでしょうか。
これと同じで、バタバタしている現状に対して、ひたすらはやく仕事を終えるように気合でどうにかするとか、とにかくバタバタしないように頑張る、というのは本質的な解決につながりません。
<<気合を入れたところでどうにもならない>>
かくいう私も忙しい時ほど、KKD(気合・根性・度胸)で勝負と思っていた時期もあります。しかし、それではどうにもならないほど膨大な作業量が手元にあったり、普通のやり方でやっていてはどうしようもない状況に陥っていたりするケースは少なくありませんでした。
ここで大切なのは、How思考ではなく、Why(なぜ?)思考です。
「なぜバタバタしてしまっているのだろう?」
なぜバタついてしまっているのか? という理由をきちんと把握することから全てがはじまるのです。
お腹が痛い理由や原因を知らずして、薬を大量に投与されても、完治するはずがありません。どこが悪いのか? をきちんと把握した上で、その患部に効く薬を処方しなければなりません。
バタバタしている原因が、自分1人で抱え込んでしまって周囲と連携が不足しているからなのか、計画や事前準備不足でいつも後手後手に回ってしまう悪習慣から来るものなのかでは、解決策が変わってきますね。前者だと普段から周囲とのコミュニケーションや連携をいかに図るかを考えるべきでしょうし、後者だと、いかに効率よく計画を立てるかとか、事前準備のための時間を確保するのかについて考えるべきでしょう。
バタバタしている時ほど、どうしようどうしようという不安感や焦りに押しつぶされそうになるのではなく、なんでこういう状況にハマつてしまっているのか、という原因を把握し、それに応じた的確な解決策を導き出すことが求められます。
<書籍紹介>
日々膨大な「やるべきこと」を抱え、1日があっという間にすぎてしまう状態から、余裕の毎日に変えるための実践的なヒントを紹介する。
<著者紹介>
(よしやま・ゆうき)
ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO
大学時代にはベンチャー企業の創業・運営に参画。卒業後は大手通信事業会社にて新規事業開発をメインで担当。MVNOをはじめとするモバイル系ソリューションやCRM戦略策定、新規営業部門の立ち上げなど、各種プロジェクトマネージャーとして活躍。その後、教育人材コンサルティング会社の取締役、代表取締役を歴任。そして独立。年間200日を超える企業・団体での研修・講演をはじめ、組織活性・業務改善・プロジェクトコンサルティングのほか、残業削減や業務効率化についての実績企業は200社を超える。さらには、国立大学と共同で社会人基礎力推進事業(経済産業省)を手掛けるなど幅広い活動を展開中。
主な著書に、『残業ゼロ!仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術』『あたりまえだけどなかなかできない25歳からのルール』『シゴトダイエットのススメ』(以上、明日香出版社)、『ダメなパターンから抜け出すためのちいさな工夫』(サンクチュアリ出版)、『今を変えるための気づきの手帳』(あさ出版)など多数。