相手が「イエス」と言いやすい言葉を選ぶのが最適解
提案の最後の一言を「こうしましょう」と言うのが一流です。
そうすると相手はイエスと言いやすいのです。「こうしましょう」と言うと、納得感があることが前提ですが提案の概観は受け入れてくれます。相手が口を挟む内容も、着地させるためにどんな壁をクリアすればいいかという視点に頭が切り替わってしまうのです。
これは解決志向というカウンセリング技法の1つです。解決志向とは、それが開発されるまで主流だった原因を探る方法だと200回はカウンセリングに通う必要があった患者を、たった3回で同じ結果まで導くものです。
トラブルの原因を考えだしたらきりがありません。気持ちも下がります。どうやれば何とかなるかに集中すると心が前向きに切り替わるのです。「頭」で問題解決を考えても、「心」が追いつかなければ納得はしません。解決の実現を目指す方向に心を先に切り替えることで、現実的な第一歩を考えられるようになるのです。
少なくとも進める方向性は前提として握れるのです。方向性さえ握れれば、8割がた根回しは成功したようなものです。あとは枝葉の調整になるので根本的な衝突は起きません。調整の範囲で何とかなるのです。
【ポイント】トラブル時の提案は最後の一言にこだわる